マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
世話になった人や周囲の大切な人に対して「ありがとう」の気持ちを表現する事はとても大切だと思います。
伴侶に対しての愛情表現しかりです。
しかし理屈では解っていても親に向かって「ありがとう」はなかなか言葉にできそうもありません。
伴侶に「愛している」とも言いにくいですね。
心では思っていても、恥ずかしい気持ちが強いからなかなか面と向かっては言えません。
日本人の国民性でしょうか。
如何にも愛情のこもった言葉を掛けるのではなく、優しさはさりげなく発揮するという日本人独特の美学かもしれませんね。
《親孝行。したい時には親はなし》という言葉が有ります。
一般的には「自分が年老いて親の気持ちがよく解るようになったので、親を大切にしようと思った。しかしその時には既に親はこの世にはいなくなっている」という意味で使用されます。
「親が健在な時に親孝行はするべきだ」という戒めの言葉です。
では親孝行とは具体的にはどんなことでしょうか?
お金を出し合って親に温泉旅行に行ってもらう。
親に焼き肉をご馳走する。
肩をたたく。
出来る限り親のいる実家に帰る。
子づかいをあげる。
どれも親孝行です。
恐らく親子の数だけ親孝行の形は有るかもしれません。
そこには共通点は無いのでしょうか。
どんな親でも一番嬉しいことは我が子が幸せになることではないでしょうか。
つまり最高の親孝行とは、自分自身がハッピーになりいつもキラキラ輝いていることだと思います。
そして親孝行したい時には親はなしの本来の意味は、「親に対していくら感謝してもし過ぎることはない」という意味だとも考えます。
常に親に対して感謝の気持ちを忘れず、自分が輝いてこそ親も心底喜んで下さると考えます。
だから自分の人生がキラキラする事をいっぱい作って下さいね。
そして自分が身も心も充実してキラキラすれば、それを他者にもお裾分けして下さい。これが「お福分け」です。