マナーうんちく話1464《賢い休養のお勧め》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:マナーの心得

四季が明確に分かれて、それがゆっくり移り変わる日本では吹く風にも豊かな感性を働かせました。

丁度今頃に吹く少し強い南の風を「青嵐(せいらん)」と呼びます。
そして青嵐が吹きぬけると木々が揺れ、緑のグラデーションがとても美しく見えます。

まさに新緑から万緑に移行する時節で、全ての命が生き生きとみなぎっている時でもあります。
そんな感覚を身体全体で味わえる時ですから、身も心も元気で歩みたいものですね。

しかしゴールデンウイークが終わり、何かと憂鬱な思いをされている人も多いと思います。
5月病のみならず季節の移り気は何かと注意が必要です。
体調管理に努めて下さい。

働き方改革が叫ばれ休養の在り方も見直されてきていますが、かつては「エコノミックアニマル」とも呼ばれ、猛烈に仕事に邁進してきたのが日本人です。

休養のとり方はお世辞にも上手とは言えないでしょう。
勤勉が美徳とされた時代が長すぎた気がします。

加えて自分から率先して休むのは気が引ける人も多いでしょう。
休むことから罪悪感やマイナスのイメージを完全に払拭するには、年配者には時間がかかるかもしれませんね。

そこで「賢い休養」をお勧めします。
健康管理は適度な運動、バランスのとれた栄養、良質な睡眠が大切ですが休養もしかりです。

仕事の中に意識して休養を盛り込むこともいいでしょう。
加えて、自分自身の為の時間も是非用意して下さい。
ちなみに休養には二つの要素が有ります。

一つは心と身体を《休める》ことです。
もう一つは、ショッピングや旅行や読書や音楽鑑賞などでリフレッシュして《英気を養う》ことです。

いずれも仕事の生産性をあげるには必要不可欠だと言えます。

疲労は「痛み」と「発熱」とともに三つの生態警報のひとつと言われます。
気分を変えて、疲れたら休むのがお勧めです。
そして、疲労やストレスは長引かせないことが大切です。

仕事や日常生活の在り方を工夫して疲れをとり、快適な生活リズムを整えて下さい。

「衣食足りて礼節を知る」という言葉が有ります
先ずは自分自身が身も心も充実させることです。

風を上手に捉える工夫も大切です。
働き方改革を「迎い風」にするか「追い風」にするかはあなた次第です。

また、突風が吹く時に「風車」を作るか「防壁」を作るかは大きな違いです。
あらゆる風を賢く利用してください。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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