マナーうんちく話296≪家族団欒の作り方≫
前回人づくりに触れましたが、さらに具体的に触れてみます。
公私にわたり人づくりは大切で、出会いを活かすために様々な努力をされていると思います。
但し本末転倒にならないでくださいね。
テーブルマナーに関する講演をよく依頼されます。
料理教室等に伺う機会もありますが、いつも不思議に思うことが有ります。
自分たちで料理を作ってそれを食すわけですが、作るのに2時間、食べるのが20分というようなケースも少なくありません。
しかもエプロンや前掛けをしたまま食べる。中にはマスクを口から外しただけの恰好の方もいます。
料理は食べるために作るのに、食べ方があまりにもお粗末と言わざるをえません。本末転倒でしょう。
ビジネスの世界では「自己紹介の仕方」や「名刺交換の仕方」が話題になります。ごもっともです。
では自己紹介や名刺交換が上手に出来たら、人脈が築けるのでしょうか?
確かに、下手なより上手に出来る方がいいでしょう。
でも大切なことは、「なぜ名刺交換や自己紹介をするのか?」ということです。
勿論、人脈づくりのためですね。
だったら、いずれも「その後」を大切にする必要があります。
人脈を上手に築ける人とそうでない人の差は、名刺交換や自己紹介が上手に出来るか否か?よりも、それを行った後に「どのようにふるまうか?」にあると思います。
自己紹介が上手に出来ても、出来る限り多くの人に上手に名刺を配れても、その後何のアクションも無ければ勿体ない限りということです。
今は出会いがあったら、積極的に自分を売り込もうとする人が増えてきた気がしますが、問題はその後のフォローがいかにできているかということです。
残念ながら「アフターフォロー」が上手に出来る人は、まだ少ないような気がしてなりません。
ちなみに私はビジネスマナー研修でもあまり名刺交換などには触れません。
それより、出会いが有ればそれを有効に活かすことをお話しします。
これがアフターフォローです。
つまりあまり自己紹介や名刺交換が上手に出来なくても、アフターフォローがしっかりできれば人脈は築けるという考えです。
次回に続きます。