マナーうんちく話500≪継続は力なり、500回ありがとう!≫
日本では男性優位の生活が長かったので、女性は控えめが美徳とされていましたが時と場合によります。
明治に入り洋の文化を受け入れ和洋折衷文化を形成した日本では、「和のシーン」と「洋のシーン」で振舞い方が異なるということです。
たとえば料亭の和室では男性優位がいいと思いますが、ホテルやレストランなど社交の場、及び国際舞台ではレディーファーストの原則が働きます。
女性は不必要に遠慮しないで「ありがとう」と感謝の言葉を添え、素直に答えるようにしたいものです。
特に異性と接する時には常に「ありがとう」の気持ちと、「どうぞ」と譲る心、そして「失礼いたします」とお断りする気持ちを持つことがポイントになります。
マナーの基本を身につけておくことです。
では女性の社会進出に伴い、レディーファーストが円滑に浸透するにはどのような心構えが必要でしょうか?
男性の理解は必要不可欠です。
恥ずかしからずに行動に移すことをお勧めします。
男性がレディーファースト心を発揮したら女性は、それを読み取って上手にエスコートされるスキルが大切です。
欧米では男女ペアでの行動が社交の基本になっていますが、残念ながら日本では殆ど根付いていません。
これだけ国際化に備えて英語教育の必要性が叫ばれていますが、このような文化は全く浸透していないのが現状ではないでしょうか。
教育の在り方も問われるのではと思うのですが・・・。
弱者に優しく接する心はいじめ防止にも功を奏します。
そしてレディーファーストは理屈より「慣れること」が大切です。
先ずは男性も女性も意識を変えていただきたいものです。
加えて、レディーファーストのエスコートのされ方の基本は、男性がエスコート心を発揮して動いたら、女性も動く。その呼吸です。
これが出来たらとても美しいシーンが展開されます。
例えば男性が車のドアを開いたら女性はさっと入る。
男性がレストランで椅子を引いてくれたら、すかさず座る。
この時の男性と女性の呼吸が合えば美しい立ち居振る舞いになるでしょう。
男性が行動するのが見えたら、女性は自分が行動するタイミングだと認識して下さいね。
「息が合う」と言われますが、レディーファーストのポイントはまさに息を合わすことにありそうですね。
そして、これらは特別な場で必要とされるものではありません。
日常生活の中で身につけるもので、それが国際舞台や晴れの場でもスムーズに発揮できます。
電車やバスでは「シルバーシート」が有りますが、そもそも高齢者や妊婦や身体に障害がある人たちには、健常者は席を譲るのが当たり前だと思います。
それをあえて「シルバーシート」として特別に設けること自体が不自然だと思います。そんな社会ではいくら物が豊かで便利になってもハッピーにはなれないでしょう。
権利・個性・自分らしさを主張するのもいいでしょうが、相手に対する配慮は社会生活を行う上で不可欠です。
この原則に基づきレディーファーストの気持ちを大切にしたいものです。