マナーうんちく話1404《新たなご縁を産みたい立食パーティーの心得》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

立食のパーティーでは開始時に入り口近くに人が集中する事がよくあります。
謙虚もいいですが、後に続く人のことも考慮して係の指示に従うことが大切です。

そして立食パーティーの魅力は、好きなだけ料理が自由に食べられることですが、料理ばかりにこだわるのは感心しません。

但しこまめに料理をとりに行くのは全く自由です。
大盛りに盛るより、少量の料理を何度も取りに行く方がお勧めです。
同じ皿を何度も使い回しするのも感心しません。

加えて立食は雰囲気も楽しんで下さい。
自由奔放に振る舞うより、他者のことを考慮して、互いにセーブし合うことが出来れば素晴らしいと思います。

また会場の隅には椅子が用意されている場合もあります。
体調がすぐれない人や高齢者のために用意されたものですから、独占してしまうのは止めて下さい。

限られた時間で、限られた空間で、新しい出会いを楽しむものですから、なるべく座らない方がいいかも・・・。

新しい触れ合いを求めて、こまめに会場内を移動し、積極的にふるまって下さいね。
知人や仲間同士で固まってしまうのは、もったいない気がします。

移動中にスピーチが始まったら、グラスや料理は持ったままでも構いませんが、拍手の時には近くのテーブルの置いて下さい。
但し料理を盛っているメインテーブルには、使用済みの皿は置かないでサイドテーブルに置いて下さい。

用済みの皿やグラスは、紙ナプキンを置いて、テーブルの隅に纏めておけば係の人が下げてくれます。

テーブルの仲間の料理を採る人がいますが、あまり感心しません。
見た目にも悪く、トラブルのもとになります。
体の不自由な人や高齢者は別として、基本的には自分の料理は自分で取るのが立食です。

紙ナプキンを上手に使用することもお勧めです。
冷たい飲み物はグラスの下の部分を紙ナプキンで包むといいでしょう。
食べる時にも口が汚れるので、紙ナプキンを何枚か取っておくといいでしょう。

これから謝恩会や歓送迎会が集中する時期で、立食の機会も多々あると思います。ご縁を作る絶好のチャンスです。
先手必勝で笑顔を添えて振舞って下さい。

加えて折角のご縁が産まれたら、次はその縁をさらに育む努力もお忘れなく・・・。

徳川家の剣術指南役を務めた柳生家の家訓に「小才は縁があってもこれに気付かず、中才は縁に気付いてもこれを活かさず、大才は袖触れ合う縁もモノにする」とあります。

立食パーティーは「縁」があちらこちらに存在します。
これを活かすも殺すも貴方次第です。

祈念!ご健闘

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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