マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
11月7日の「立冬」から11月22日の「小雪」、さらに12月7日の「大雪」と気候が移ろっていくわけですが、今年は二十四節気の一つ「小雪」になった途端に都心が雪に見舞われましたね。
11月としては半世紀ぶりの雪ということですが、本当に珍しい現象で初めての経験をされた方も多いと思います。
ところで今までの人生において、様々な人との出会いがあったことでしょう。
出会いが有れば別れもあります。
出会いと別れを繰り返しながら色々な人生経験を積むわけですが、未だに「人を見る目」に自信が無いという人も珍しくありません。
気候と同じで、人を見抜くことは本当に難しいと思います。
また出会った時点では誰しも一緒ですが、出会いがスタートしてからは、人によりその後がかなり異なってきます。
つまり、その出会いを上手に活かせるかどうかです。
婚活にせよ、就活にせよ、ここが大きなポイントになると痛感しています。
折角素晴らしい出会いがあっても、出会いを活かせなかったらなんにもなりません。有る程度出会いを活かせる力が無かったら、いくら出会いを求めて婚活しても難しいでしょう。
ではどうするか?
出会いを上手に活かせていない人は、往々にして不必要に意識しすぎる感が有ります。
無理して背伸びをせず、ごく自然体で接する事をお勧めします。
加えて協調性や思いやりの心を素敵に発揮できればいいですね。
自分のことばかり考えないで、常に相手が心地良くいられるかどうかを考えることも大切だと思います。
個人情報保護も大切ですが、本当に相手との出会いを活かしたいのなら、ある程度はプライベートに関するようなことにも心を開くことも必要でしょう。
昔の人はどの時期になれば霜が降り、どの時期になると雪が降るようになるということを、経験を積んで把握するようになりました。
食べ物にしてもしかりです。
この食べ物が本当に食べられるかどうか、経験を積んで一つずつ正確に判断できるようになったわけですね。
毒を有する秋の味覚キノコ類や河豚の様な魚もそうです。
「出会いを活かせるようになる」、そして「人を見る目を養う」ためには、色々な経験を積むことが大切ですが、予めポイントを心得ておくことも大切です。
大切なことは「相手が心地良いかどうか?」をいつも気にして下さいね。
そのためにはマナーの根源を成す「思いやりの心」を素敵に発揮することです。
朝夕の寒さが一段と厳しくなりましたが心一つで温かくなるという歌の文句が有ります。元気で師走をお迎え下さい。