マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫
現在地球上には190余りの国が存在し、約73億人が暮らしています。
色々な国が有りますが、中でも日本は国家として非常に長い歴史を誇っています。
日本書紀によると紀元前660年に、初代神武天皇が即位されて以来、実に2600年以上の歴史を築いてきたことになります。
イザナミとイザナギの二神の和により国土が作られたわけですが、その二神から生まれた子どもが天照大神で、和を以って国を収めたと言われています。
個性や自分らしさや権利を主張するのではなく、争いを好まず秩序や集団の調和を大切にする日本人の和の遺伝子はこの頃に生まれたのでしょうか・・・。
だからいつの世も社会や自然との調和を大切にしてきたのでしょう。
世界屈指の平和な国、治安の行き届いている国になった所以がまさにここにあると言ってもいいですね。
このような背景から素晴らしい文化が沢山生まれてきます。
250年以上の長きに渡り、安泰の時代が続いた江戸時代には「思いやりの心」を根源となす「江戸しぐさ」が産まれ、その精神は今でもビジネスやプライベートシーンにおいて脈々と受け継がれています。
また社会の中で、常に和を重んじ、調和をとることの大切さから、世界に誇る素晴らしいシステムが産まれています。
今日本は世界屈指の長寿国になっていますが、それを支えた「国民皆保険制度」「国民皆介護保険制度」もそうでしょう。
義務教育では、日本は100%で世界でも断トツです。
世界一の治安の良さに大きく貢献している日本の「交番システム」もしかりですね。
さらに現在は新幹線が九州から北海道まで開通していますが、その安全で正確なシステムもそうです。
あれだけの過密ダイヤで、あのスピードの新幹線が、秒単位で正確に運行され、しかも安全性を保っていることは、組織を円滑に動かす和のシステムが存在するからこそではないでしょうか。
さらに電車の中で忘れものをしても、届け出をすれば大部分は帰ってくる国なのです。しかも車内は非常に清潔です。
「公共マナー」も非常に優れているということです。
はるか神話の時代から、日本で生まれ培われた「和の文化」はまさに世界に誇る文化で、「文化の日」に改めてこの点の素晴らしさを認識したいものですね。
最後に長きに渡り自然と共生し、平和を築いた国には原発も戦争も不釣り合いだと思うわけです。