マナーうんちく話717《家庭や地域で支えたい子どもの門出》
今まで「報・連・相(ホウレンソウ)」に触れてきましたが、今回は野菜の「ホウレンソウとポパイ」のお話しです。
ホウレンソウは「冬葉」の別名を持ち、冬野菜の代表格ですが、我が家の畑では今も元気に育っています。
だから旬が殆ど解りません。
但しホウレンソウの旬は11月頃から1月頃だと言われており、冬のホウレンソウは今頃のホウレンソウに比べると格段に栄養価が高いと言われております。
また、寒さが加われば味も美味しくなります。
ところでホウレンソウは緑黄野菜の代表格で、栄養価が高いのは良く知られていますが、ホウレンソウと言えば「ポパイ」を思い浮かべる人も多いと思います。
ポパイ(popeye)は約100年前に登場した、アメリカのコミックを代表するキャラクターで、ホウレンソウを食べて超人的なパワーを発揮するのは良くご存知だと思います。
でも不思議だと思いませんか?
日本でも何かを飲んだり食べたりしてパワーアップする宣伝は多く見られますが、葉野菜で急に元気になるのは珍しい気がします。
葉野菜よりニンニクや肉等がお似合いだと思うのですが、如何でしょうか?
どうやら食育にその原因がありそうです。
子どもの食育にはどこの国も熱心なようですが、もともとアメリカのPTAが、野菜を食べない子どもに対し、野菜を食べる必要性を説く際に、お母さん方が引き合いに出したと言われています。
日本でも知育・体育・徳育に引き続き食育が盛んですが、要は何でも感謝の心で、美味しく、楽しく、好き嫌いなく食べさせることが大切だと考えます。
加えて「他者に対する配慮」も必要です。
つまり、同じ食卓を囲む人に不快感を与えないことや、料理を作ってくれた人やサービスをしてくれる人への感謝、そして食材に感謝することです。
日本は、食料自給率は39%でとても低いですが、世界屈指の「飽食の国」「美食の国」で、食べ物にはとても恵まれています。
しかし食品廃棄物は世界のどこの国より多く輩出しています。
さらに、食の安心・安全にはとても敏感です。
敏感を通り超えて過敏にさえなっています。
「you are what you eat」といわれるように、本来の意味での食育を行いたいものですね。
ゴールデンウイークやこどもの日等、子どもにとって楽しいイベントが目白押しの季節で、ご馳走を食べる機会が多いと思います。
単に美味しい物を腹いっぱい食べるより、他者への配慮を持って食べることをキチンと教えたいものです。
そのためには大人が良き見本を示すことが必要です。