マナーうんちく話1171《今時「良妻賢母」は必要なの?》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:親に身につけていただきたいマナー

久々に冬将軍がやってきたようですが、今年はこれを最後にして頂きたいものですね。

ちなみに、シベリアからやってくる寒気団の事を「冬将軍」と呼んでいますが、これは今から約200年前、ナポレオンが率いるフランス軍が、シベリアを責める際、あまりの寒さのため退却を余儀なくされたので、厳しい冬の様子を擬人化して「冬将軍」と呼ぶようになったとか・・・。

英雄ナポレオンの名言に、「子どもの未来は常に母親に委ねられる」があります。

家庭は、本来は私的領域であり、家庭における教育はそれぞれの親の責任と自覚に基づくものでしょうが、日本ではまだまだお母さんに家庭教育の責任が課せられるケースが多いようですね。だからこそお母さんは輝いて頂きたいものです。

ところで、子育てにおいて「良妻賢母」、つまり「夫に対しては良い妻であり、子どもにとっては賢い母である」ことは必要だと思いますか?

私は、「良妻」はそれぞれの夫婦によって異なるので、何とも言えないと思います。夫婦観が多様になった今は、それぞれ個々の夫婦で決めればよいことではないでしょうか。

しかし、子どもにとって「賢いお母さん」は魅力的です。
勿論優しいお母さんであって欲しいですが、同時に賢いお母さんであって欲しいものです。

賢いというのは単に学力があると言うことではなく、人として心豊かに生きることを子どもにキチンと教えられるお母さんのことです。

子は親の背中を見て育つ以上、当然と言えば当然でしょう。

特に命に直結する「食べること」には賢くなって頂きたいですね。
「you are what you eat」は世界の親にとって普遍です。

飽食の国日本の「コケコッコー(鶏症候群)」にも注意すべきで、孤食や個食等に陥らないようにして頂き、「早寝、早起、朝ごはん」の大切さも理解して頂きたいものです。

加えて日本咀嚼学会が推奨している「卑弥呼の歯が良いぜ」の標語の意味、詰まり良く噛んで食べることの重要性も正しく理解し、家庭の食卓で実行させていただきたいものです。

さらに3月3日は桃の節句ですが、雛人形に込められた数々の物語等を子どもにキチンと教えてあげればいいですね。単に豪華雛人形を競い合うより、人形に込められた子どもに対する思いを正しく伝えたいものです。

以上の様な事を親が理解し、家庭において、子どもに教え、実行させるだけで、子どもは大きく変わるでしょう。

また、教育再生も、今日の新聞に報じられていた子どもの貧困も大きな課題です。大切なことは、先ずは「親力」を向上させることだと感じますが如何でしょうか・・・。

そのためには「夫婦仲睦まじく」が一番です。

「良妻賢母」は、スタイルは違っても、いつの世も大切だと考えます。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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