マナーうんちく話296≪家族団欒の作り方≫
子どもの注意の仕方は、上から目線ではなく子どもの立場でするのがいいでしょう。そしてタイミングがとても大切です。
つまり、子どもが悪さをしたら「間髪いれず」に注意すると言うことです。
叱ると言うより、諭すと言う言い方もいいかもしれません。
小さい子どもは大人の権限「良い事は良い、悪い事は悪い」で良いと思いますが、高学年になれば「なぜいけないのか?」理由も添えるといいですね。
大人が子どもに注意する時の基準は個々により異なります。
大人の価値観や考え方もあるし、子どもの悪さの程度も影響します。
線引きするのは難しいですが、一応の目安として10人中7人から8人位が不快に思えば、注意した方がいいでしょう。
子どもにとっても、色々な大人の存在が理解できるいいチャンスだと思います。
若者から中高年齢者の再就職支援や社員研修、子育てお母さんのステップアップ事業等にも関わっていますが、幼い時から、注意されずに大きくなっている子が多すぎる感があります。
他人から叱られ、注意された経験のない子供が多すぎます。
中には親から全く叱られたことが無い子もいますね。
つまり叱られたり、注意されたりすることに免疫が無いまま、大人になっているということです。
この点、色々な大人に叱られて免疫をつけて社会に出た子は、本当は幸せだと思うのですが、如何でしょうか?
叱ると言うことは、子どもに「正義」を教えることでもあり、「勝ち」を教えることでもあると思うのですが・・・。
だから他人の子どもでも、愛情を持って叱りあえる世の中がいいですね。
超高齢化と少子化が同時に進行し、子育てが大きな課題になる中、先ずは大人同士が良い意味でタッグを組む必要があると考えます。
そのためには、大人が素敵なマナーやコミュニケーション能力を身に付けることが大切ではないでしょうか。
家庭でも、地域でも、職場でも、大人は子どもに対して良き生き方のモデルになり、良いことは称賛し、悪いことは躊躇なく指摘する。
子どもや家庭や地域や職場を愛し、愛され、心を開いて笑顔で接する。
こんな大人が増え続け、交流を深めれば、世の中捨てたものではなくなります。
マナーの根源を成す「思いやりの心」とは、「他者に不快感を与えない」ことと、「他者に好感を与えること」です。
他者に不快感を与えた子どもに対して、大人は子に即座に注意しなればなりません。
他者に好感を与えることについては、大人が子どもに良き手本を示すことです。