マナーうんちく話498≪うかつ謝り≫
受験に失敗した。
プレゼンが上手くいかなかった。
左遷になった。
健康を害した。
彼氏・彼女に振られた。
離婚した等など・・・。
人間関係が豊かになるほど、何らかの事情で、落ち込んでいる人と接する機会も多くなるのではないでしょうか。
こんな時、出来れば勇気づけてあげたい、元気をつけてあげたいと誰しも思うわけですが、意に反して逆効果になる場合もあります。
落ち込む理由や程度は様々でしょうが、特に一人ではなかなか立ち直れそうにない、深刻な状況に陥った人を上手に励ます方法はあるのでしょうか。
ちなみに、他人の事に必要以上に立ちいり、迷惑になるような余計な世話を焼くことを「お節介焼き」と言います。
あまり良いイメージの言葉ではないので、好意的な意味で使用されるケースは少ないようですが、家族・地域・職場間で絆が希薄化してきた今、最も思い起こして頂きたい言葉の一つだと思います。
お節介を焼かれて本当に困る人も有れば、思わぬ助け船に救われる人も多々います。
大切なことは、お節介を焼くスキルや、慰める言葉等よりも、常日頃の人間関係だと考えます。
マナーは、基本は大切ですが発揮方法はその場、その人次第で当然変わってきます。例えば目上の人に敬語を使うのは大事ですが、自分の家族に敬語で接する人は少ないでしょう。
それと同じで、よく落ち込んでいる人に「頑張れ」と言わないでといわれるが、これもその人や状況次第ではないでしょうか。
日頃から良好な人間関係が築けており、本当にその人のことを思っていれば、お節介も大いに役立つと思います。
ポイントは「話し上手は聴き上手」です。
つまり、真摯な態度で相手の話を聞き、それを理解してあげることでしょう。
但し、話はキチンと聞いてあげるが、あくまで相手と同じにはなれません。
救いの神も難しいでしょう。
このことはキチンとわきまえた方が良いですね。
日頃から何でも気軽に話し合える友人を作ることは、何時の時代にも大切です。
そのためには手間暇を惜しまないことだと思います。