マナーうんちく話1150《どうする?近親者のみの葬儀!①》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:弔事のマナー

冬将軍がすっかり居座わった感がありますが、次第に暖かい風が吹いて、川や沼の氷が解け始める頃です。

急激な寒暖の差は体調に大きな変化をきたしますのでご自愛ください。

ところで、この地球上では年間約7000万の人口が増加していると言われていますが、日本は人口減に陥っています。

「超高齢社会」であり「少子化」が進展している社会でもあるので、新たに生まれる子どもより、高齢のため亡くなる人の方が多い「少子多死社会」になったわけで、なにかと葬儀に関わる機会が増えてきます。

しかし、結婚式の後を追いかけるように、最近では葬儀の在り方が大きく変化し、良く解らないことや不安に思うことも多々あるのではないでしょうか?

そのせいか、私が担当する冠婚葬祭講座の中でも、特に葬儀に関することには関心が高いような気がします。

平均寿命が延びたお陰で、80歳以上の高齢者の葬儀が多くなりますが、高齢者は長年病床に伏せたりして、親族や地域社会との接点が少なく、知人友人も少ないのが現状です。
従って参列者も少なく、近親者のみの葬儀が目立ってきました。

新しいスタイルの葬儀だけに、どのように対応したら良いのか迷うケースも多くなりましたので、近親者のみの葬儀の心構えに触れておきます。

○「延命治療」等も含めて身も心も元気なうちに、家族間でしっかりコミュニケーションを図ることが大切です。特に超高齢化は「介護」「延命治療」「葬儀」がとても身近な課題になってきました。避けて通るのではなく、日頃からしっかり向き合って、互いにコミュニケーションをとるよう心がけて下さい。
自分の思いや希望と他者の意見が異なっていても、それを理解し尊重する気持ちも大切です。

○高齢社会は独居老人が多いのが特徴ですが、この場合も身も心も元気なうちに周囲の人に希望を伝えておくのがお勧めです。しかし希望が叶えるだけの資金も必要です。不必要に個人情報にとだわれることなく、自ら心を開くことも大切だと思います。

○身内だけの葬儀とはいえ、故人と特に親しかった人には声をかける等の配慮は大切にして下さい。

○一月以内を目安に通知をして下さい。その際亡くなった時の様子などにも触れておくと良いでしょう。

○香典をいただく場合はありがたく頂戴されたらいいでしょう。

次回に続きます。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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