マナーうんちく話569≪泥より出でて、泥に染まらず≫
早くも梅の花が咲いていますが、暖冬のせいでしょうか?
イチゴ狩りが始まった所もあります。
1月6日は「二十四節季」の一つ「小寒(しょうかん)」です。
そして1月21日の「大寒」、さらに2月3日が節分になるわけですが、1月6日から節分までが「寒の内」と呼ばれ、暦の上では、一年のうちで最も寒い季節です。
昔から寒稽古等が行われますが、この風習は今も残っています。
また、「寒中見舞い」もこの時期に出すのが習わしです。
ところで、「小寒」から四日目を「寒四郎」と言います。
あまり聞き慣れない言葉ですが、先人はこの日の天気で作物の出来・不出来を占ったそうです。
小寒から四日目に晴れるとその年は豊作に、雨になると不作になると言われています。勿論科学的根拠は見当たりません。
先人の経験から生まれた言葉でしょう。
以前にも触れましたが「小寒の氷、大寒に解く」という諺があります。
理屈では「小寒」より「大寒」の方が、寒さが厳しいわけですが、自然現象は人間の思い通りにはいきません。
小寒の方がかえって大寒より寒くなることを意味し、物事が順調にいかない時に使用されます。
ちなみに、「人生は思い通りにならない」ということを思い知らされたりしませんか・・・。
程度の差こそあれ、誰しも感じることでしょう。
そんな時、どう対処すればいいのか・・・。
先ず、物事がうまくいかない理由を模索してみるのも大切です。
例えば、自分の実力をはるかに超えていないか?
無理をしていないか?
準備不足、資金不足等ではないか?
事を急ぎ過ぎてはいないか?
共感してくれる人や味方がいないせいか?
さらに人間関係のトラブルのせいか?等など様々な要因が挙げられます。
物事がうまくいかない理由が理解できれば、対処の仕方も浮かんできますが、どう考えてもヒントが浮かんでこない時が多いですね。
こんな時はつい、自分自身を責めて、自信喪失になりがちです。
でもその必要はありません。
では、神頼みと行きますか?
あるいは信頼を寄せる人に相談してみるか?
方法はまさに10人10様でしょう。
私は比較的規則正しい生活を送っていますが、何もかもうまくいかない時には、日常の生活リズムを大幅に変えます。
自宅でコーヒーを飲むのを喫茶店に出向いて飲むとか、あえて外食をするとか、あまり縁のない店に行くとか、美術館・博物館などに出向くとか・・・。
そのような事を繰り返しながら、思い通りにいかないリズムをいったん断ち切り、再度出発点に立ちます。
この方法も勿論、科学的な効果が立証されているわけではありませんが、気分をリセットすることで、新たなエネルギーが湧いてくる気がします。
是非お試しあれ・・・。
自然の営みも、人の心も、思い通りにはいかない方が多いのかもしれませんね・・・。だから人生は楽しいのかもしれません。
いずれにせよ、今年も健康で、前向きな気持ちで歩んでまいりたいものです。