マナーうんちく話1074《これで安心、「厄年」対策》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

結婚式を挙げる際、大安吉日にこだわる人は相変わらず多いようですね。
お宮参りをして「おみくじ」を引く人もそうでしょう。

いずれも、科学的根拠もなければ、統計的データも曖昧ですが、気にする人は後を絶ちません。
「厄年」しかりです。

ではどうするか?
最終的には自己判断に任すほかはないと思いますが、参考にして頂ければ嬉しいです。

●「厄年」そのものを単なる迷信として捉え、日常生活をするうえで全く気にかけないようにする。
精神的にもかなり強い生き方だと思います。

「信じる者は救われる」と言う言葉もあります。
何を信じるのか、どのように信じるかはさまざまでしょうが、聖書には「主イエスを信じなさい。そうすれば貴方も家族も救われる」とありますが、一方、容易に人を信じたために「足をすくわれた」というケースもあります。

●気になるようだったら神社で厄払いをする。
災難に遭遇しないようにする習わしを、「厄落とし」とか「厄払い」と言います。

一般的なのは、厄年を迎える正月から節分の間に神社で「厄払い」の祈祷を受ける方法です。
この時には紅白の水引で、結び切りの熨斗袋に「御初穂料」、もしくは「御祈祷料」と表書きされたらいいでしょう。
金額は5000円から10000円くらいが目安です。

●正月に近所の人や友人を招き、ご馳走を振る舞ったり、節分に豆をまき、豆と一緒に厄を蒔いて、皆に拾って頂く。

●この期間は特に生活習慣を改め健康に留意する。

厄には色々な説がありますが、これは「厄」そのものを前向きに捉える方法です。

昔、村落単位で行われていた村の「役」が、ある程度年齢を重ねるとやってきます。そして役が回ってくると多彩な神事にも参画でき、責任ある立場になれるということです。

つまり、厄年とは、「役年」の意味を有するという説ですね。
その責任ある役を無事務めるためにも、大酒を飲むのを控えたり、煙草の本数を減らしたり、徹夜をしないようにして、色々と行動を慎むわけですね。

●厄年を機に何か新しい事に挑戦する。
厄年を一つの節目と捉え、一定の年齢まで過ごせたことに感謝して、さらなる飛躍を求めて、新しい事に取り組むのもお勧めです。

厄年には明確な定説が無いだけに、捉え方は非常に難しいと思いますが、以上の事を参考にして頂きながら、自分流に判断されたらいいのではないでしょうか?

「皆がそうしているから」ではなく、「自分としてはこのように考えるから、このようにする」というのが理想だと思います。

今まで無事に過ごして来られたことに対する感謝の気持ちと、これからの人生を前向きに生きる決意が大切です。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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