まなーうんちく話1017《「いじめ」の解決はマナーと食育から!②》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:親に身につけていただきたいマナー

【いじめとは】

早速ですが、「いじめ」とは何でしょうか?

最近の傾向を見ていると良く解りますが、立場や経済力や体力の強い者が、弱い者を攻撃することではないでしょうか。

就職して経験する「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ」等などはまさにこれですが、最近では就活中にも起こっています。

「他社の応募を取り下げれば今すぐ内定を出すよ」という「終活終われハラスメント」、つまり「オワハラ」です。

このように、大人の世界にもいじめは様々が形でうごめいていますが、さしずめ中学生の場合だったら、体力が強い子が弱い子に嫌がらせをする、あるいは暴力行為に走ることを「いじめ」と表現していいと思います。

【では、その解決策はどうか?】

いじめを受ける弱い者が「強くなること」が一番の解決策だと思いますが、現実的には小学生や中学生や高校生が簡単に強くなることは不可能です。

ではどうするか?
イジメに走る子を大人、つまり教師や親が、人生で本当に大切な事を教えることです。
凛とした態度で「良いことは良い」「悪いことは悪い」と教えるべきでしょう。

ひと昔までは、「他者に迷惑をかけてはいけない」と言うことを、日本人は徹底的に守っていました。

「嫌い箸」もその典型で、同じ食卓を囲む人に嫌な思いをさせないために、してはいけない箸使いです。その数は70を超えますので、いかに他者に配慮したかが伺えます。

そして、イジメに走る子を作らないことが大切です。
身も心も健康に育てることだと言ってもいいと思います。

【そのためには「マナー教育」と「食育」はとても大切です】

先ず、学校における「マナー教育の目的」を明確にすべきです。
マナーとは何か?なぜ必要かをきちんと説明すべきです。

職業経験をするために、会社訪問をすることになったので、あわてて行うのではありません。また、就職試験に備えてするものでもないでしょう。

学校でマナーを学ぶ目的は、クラスメートや教師と、良好な人間関係を築き、充実した学園生活を送るためと、将来思いやりのある子に育ってもらうためです。

日頃このような基本的なマナーの知識やスキルを身に着けていれば、就職する際にあわてなくてすみます。また陰湿ないじめも影をひそめるでしょう。

例えば挨拶。
挨拶の目的は、相手の存在を確認した意味と、相手と仲良くなりたい意味があります。

だから、挨拶を交わしたもの同士の間に、いじめは無くなります。
この理屈をキチンと教え、実行することが大切です。

ただ、今の親が家庭で子どもを正しく躾け、加えて美しいマナーを発揮できる力はかなり失せていると感じます。だから、教育委員会や学校や公民館等がマナー講座を積極的に発信すればと思うわけです。

数学や国語の点数が上がるわけではないので、なかなか実行に移すのは難しいかもしれませんが、子どものいじめ問題を解決するには、教師や親が変わらなければ無理だと考えます。

「子は親の背中を見て育つ」と言われますが、そんな視点で考えてみると、大人自身が主体的に、素敵に変身することが大切ですね。
そして、子どもと真摯な態度で向き合い、会話をすることです。
マナーうんちく話1018《「いじめ」解決はマナーと食育から!③》

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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