マナーうんちく話494≪和顔愛語≫
丁度今頃でしょうか?
初夏の初々しいような若葉の緑の事を「新緑」と表現しますが、少し強くなった日差しを受けキラキラ光る新緑には、心が洗われる気がしませんか?
これから次第に緑色を濃くして行く木々の微妙なグラデーションは、この時期ならではの味わいです。
まさに命が漲っているのを実感できる頃ですね。
そして、その違いを感じる心のゆとりも欲しいものです。
ところで、5月も残り少なくなりましたが、これからビジネスやプライベートで人と会う機会も増えて来るのではないでしょうか?
平均寿命も延び、コミュニケーションツールが飛躍的に増大した現代においては、出会い・触れあいのシーンも半端ではないと思います。
そして、接客、営業、部活、就活、婚活等など挙げればきりがないくらい、初対面の人と接する機会は多いものです。
ちなみに、あなたは初対面の人と会った時に、その人とすぐに打ち解けるタイプでしょうか?
それとも、打ち解けるまでに時間がかかるタイプでしょうか?
前者と後者では、豊かな人間関係を築く上では雲泥の差があり、人生そのものまで大きな影響を受けます。
徳川家の剣術指南を受け持っていた柳生家の家訓の一説に、「大才は袖振りあう他生の縁もこれを活かす」とあります。
大才、つまり優れた才能の在る人は、ほんのちょっとした縁でもすぐに打ち解け、相手と一生の財産にもなるような絆を作ることが出来ると言う意味です。
初対面の些細な縁でも、直ぐに相手の心の中に入り込み、たちまち和やかな関係になってしまう人は、本当に素晴らしいですね。
羨ましい限りでもあります。
このような人は、持って生まれた特別な才能が有るのかもしれませんが、実は陰でかなり努力をされて身に付けた人も多いわけです。
すなわち、初対面の人となかなか仲良くなれない人でも、それなりの努力をすれば仲良くなれると言うことです。
そこで、次回から、具体的なポイントに触れて参りますので、是非参考にして下さい。