マナーうんちく話535≪五風十雨≫
3月は「弥生」の他にも「桃月」「花見月」「夢見月」「花咲月」等、春の訪れや華やぎをイメージする名前が沢山ありますが、四月は「卯月」と言います。
「卯の花」が咲く季節だから、「卯の花月」が「卯月」になったと言う説が有力です。
ところで卯の花は料理でもおなじみですね。
大豆から豆乳を絞った後に残ったもので、「おから」といわれています。
搾りかすを「から」と言いますが、これに丁寧語の「御」をつけて「おから」となったわけです。
しかし、「おから」は「から(空)」に通じ縁起が良くないので、縁起を担いで「卯の花」にしたわけです。
なぜ「卯の花」か?といえば、白く小さい「卯の花」と「おから」が大変良く似ているからです。
卯の花が咲いて暫くすると、その白い花が散りますが、この白い花が散った状態が、「おから」にとても良く似ているので機会が有れば是非見て下さい。
ちなみに、卯の花が咲くのは5月になってからです。
ところで、今日から四月ですが、4月と言えば「お花見」に、「入社式」「入学式」の季節ですね。
だからこの季節は、幾つ歳を重ねても心が躍ります。
日本全国津々浦々で素敵なシーンが春風にそよぎます。
また、始まりの季節に何かを始めたいと思われている方も多いと思います。
自分探しの旅に出るのもいいですね。
そして、素敵なマナーを身に付けることもお勧めです。
素敵なマナーはハッピーな生き方に直結します。
しかし、マナーは持って生まれたものではありません。
国語や数学やパソコンの知識や応用と同じで、それなりに努力して身につけるものです。
そして一旦身に付けると、ビジネスでもプライベートでも、良好な人間関係を築く上で潤滑油になってくれます。
つまり、生涯において最良の伴侶になってくれるということです。
今日は入社式が全国各地で執り行われておりますが、新社会人にはその後ビジネスマナー研修が待ち受けていると思います。
では、なぜビジネスマナーが必要か?
仕事は一人ではできません。
同僚や先輩や上司、さらにお客様、加えて取引先の人々が関連してきます。
このような人と、良好な人間関係を築くために、ビジネスマナーの存在があるわけです。
このように突き詰めて行くと、夫婦や家族間、地域、職場、ボランティア、趣味の会等あらゆるシーンでの良好な人間関係はとても大切です。
だから、マナーを身につけておくと、あらゆるシーンで輝くわけです。
ぜひ、年度初めの目標にして下さい。
特に「テーブルマナー」はお勧めです。
中でも「和食」が特にお勧めです。
「生きることは食べること」ですから、より良い食べ方は、より良く生きることに通じます。
そして、世界が絶賛する和食&和食に関する精神文化には、日本人として素敵に生きる知恵が凝縮されています。
新人研修にも最適です。