マナーうんちく話269≪顧客満足より従業員満足≫
日本には春の「桜前線」と、秋の「紅葉前線」という美しい言葉が存在しますが、ソメイヨシノの開花が一気に始まりそうです。
桜前線北上のニュースと共に、花見の話題が持ち上がる頃で、何かと楽しみが多い季節ですが、昨日は燕を見かけました。
燕は千客万来を告げる鳥として、商売人には縁起の良い鳥ですが、今回は「会議のマナー」に触れておきます。
先ず、会議に出席する際は、事前に会議の目的や会議の資料等はしっかり把握しておくことが大切です。
次に会議にも「席次」が存在することも頭に入れておいて下さい。
席次とは座わる順番です。
これは、司会者や議長がいるか、いないかがポイントになります。
○司会者や議長がいない場合
一般的なマナーに従います。
出入り口から遠い席が上座で、近い席が下座です。
○司会者や議長がいる場合
司会者や議長は、全体がよく見渡せる中心の位置に座りますから、それに近い席が上座になります。
遠い席が下座ということですね。
席の指定が無ければ、いずれの場合も、自分が参加者の中で、どのレベルかをしっかり把握して、それに応じた席について下さい。
例えば、中堅の人が不必要に下座に座われば、下位者は困ることになります。
また、遅くとも5分前位には席に着くことをお勧めします。
良く有るケースですが、上位者になるほど時間ぎりぎりに参加する傾向がありますが、これは感心しません。
先ずは、上に立つ人から良い見本を示すべきだと考えます。
なぜなら、上に立つ人ほど率先して「思いやりの心」を発揮しなければならないからです。
次に、資料の他にメモ用紙や筆記用具もお忘れなく。
何事もきちんと記録することはとても大切です。
発言の仕方にも注意が必要です。
○発言する時のマナー
手を挙げて「よろしいでしょうか?」等と司会者や議長の許可を取って下さい。
発言は先に「結論」から述べて、次にその理由を順序良く端的にまとめます。
○聴く時のマナー
発言者の言い分を聴く姿勢はとても大切です。
まさに「話し上手は聴き上手」です。
自分の考えと異なる場合でも、一方的に否定するのではなく、「そのような考え方や捉え方があるのか」というように、それを理解し、尊重する姿勢を持って下さい。
聴き方も、姿勢を正し、発言者の目を見ながら真摯な態度で聞いて下さい。
相手の言い分を丁寧に聞けば、こちらの言い分も聞いてもらえます。
最後に、意見を求められたら、良い所を先に褒め、自分の考えを述べるのもお勧めです。
これは大変好感を持たれますので是非実行してみて下さい。
「けなす」より「褒めろ」です。