マナーうんちく話920《「栄転」の御祝いの仕方》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー

新聞に人事異動が沢山掲載されるようになりましたね。
組織上の要請に従わざるを得ないのはサラリーマンの宿命です。

組織からの命令に、何を感じ、どう行動するか?
思いは人それぞれです。

今回は先輩や上司の栄転に対する応対の仕方に触れておきます。

労働者を同じ組織内の異なる勤務場所に配置転換することを「転勤」と言います。

そして、今までより位置の高い部署や、高い役職が約束された転勤を「栄転」と呼びます。

転勤とことなり、栄転となれば祝意が伴うので、職場単位等でお祝いをすることが多いようです。

職場によりまちまちですが、慣例が有ればそれに従うのも良いでしょう。

職場の人が栄転で遠方に赴任する時には、出来れば辞令を確認して、送別会や贈り物をするのがお勧めです。

期間は辞令が出て転勤する前までですが、概ね1週間が目安です。

但し、誰が見ても左遷と思われる場合は、本人に配慮して下さい。
するとしても「ささやかに!」がお勧めです。

明らかに栄転で有れば「御栄転御祝」ですが、単なる転勤の場合は「御餞別」が良いでしょう。

また、栄転か、単なる転勤か良く解らない場合もあると思います。
そんな時には「御就任祝」「御餞別」がおすすめです。

加えて、どう見ても左遷だと思われたら「御餞別」がいいですね。
頂かれた場合は、基本的には品物によるお返しは不要ですが、落ち着かれたら是非礼状を出して下さい。
その際、近況報告や現地の特産物等を贈るのもお勧めです。

また、個人でのお祝いはあまりしませんが、特にお世話になった人の場合は、個人的にお祝いの品を贈るのもいいです。

丁寧にする場合は、直接自宅に出向いて、挨拶と共に手渡しして下さい。
マナーうんちく話「訪問の仕方・され方」のコラムで詳しく触れていますので参考にして下さいね。

職場で渡す場合は、勤務時間を避けて下さい。
社外が望ましいですが臨機応変に対応して下さいね。

さらに、目上の人には現金を渡すのは控えて下さい。
親しい上司の場合、引越しの手伝いを申し出るのもお勧めです。

次回は定年退職者へのお祝いの仕方です。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼