マナーうんちく話511≪逆らいしぐさ、前置き言葉にご注意あれ!≫
これからは、家庭でも、職場でもお祝い事が続きますね。
家庭の祝いは家族の誕生日、入園・入学・卒業、長寿の祝い、結婚記念日等ですが、これは家族全員で和気あいあいと和やかな雰囲気でお祝いすればいいでしょう。
しかし職場の場合はそうはいきません。
職場の祝い事には、新入社員の歓迎会や栄転祝いや昇進祝いがありますが、特に「栄転」と「昇進」祝は色々と周囲への心配りが必要です。
なぜなら、みんな平等ではないからです。
同じ職場において、栄転する人もいれば、左遷の人もいます。
昇進する人もいれば、何年たっても全然上に進めない人もいます。
浮く人もいれば沈む人もいると言うことです。
ではどうするか?
臨機応変な対応をお勧めします。
同僚、先輩、上司が栄転となれば送別会を開くのがおすすめですが、同じ職場に左遷の人がいれば難しいですね。
お祝いは正式な辞令がでて10日以内くらいには対応して下さい。
「昇進」、「栄転」「定年退職」祝い等について順を追って解説しておきます。
■同僚や上司の「昇進」が決まったら
昇進祝いは、サラリーマンにとって喜ばしい節目ですから、基本的には家族で行って下さい。
また、職場ごと慣例があるようであれば、それに従えばいいでしょう。
お祝いの席を設ける場合でも、どの程度の小進化にもよりますが、基本的には、ハデするのは避けて「内輪でささやかに!」がお勧めです。
特別に親しい間柄であれば、個人や仲間同士でお祝いするのもいいでしょう。
居酒屋やレストラン等で一席設けるのが一般的です。
上司や先輩等が重責に着いた時は、班・係・課・部等の職場単位でのお祝いの会の開催もお勧めです。
その際、主役は昇進した上司や先輩で、社員が幹事になり、主役になる人をご招待するという形になります。
従って、幹事が全ての段取りをします。
「お祝いの会」ですから、できれば大安・友引の日がお勧めです。
加えて、お祝いの言葉と今後の活躍を祈念する言葉を添えて下さい。
お祝いの会への出席は出来る限り出席して、笑顔で、明るく、楽しく過ごすのがポイントです。
服装は地味系より、明るい感じがお勧めです。
時間ぎりぎりに会場に着くより、早めが良いでしょう。
アルコールが飲めない人も、乾杯の時には皆と同じドリンクで真似だけして下さい。その後はノンアルコールドリンクで楽しく過ごして下さい。
最後に、記念品を贈る場合は水引に注意して下さいね。
昇進は何度あってもいいので紅白の「蝶結び」になります。
これが「結び切り」だったら「もうこれまでよ」になるのでご注意ください。
次回(来週)は「栄転」「定年退職」「取引先の昇進」「自分の昇進、栄転」に触れます。