マナーうんちく話894《一回で充分、「済みません」の言葉》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

前回の続きになりますが、些細な事でも注意されたら、「御免なさい」「済みません」「申し訳ございません」等の謝罪の言葉が必要です。

注意されて、「しかし」「でも」「だって」等の言葉が先に出る人、ふてくされてしまう人に比べれば、素直に、キチンとした態度で謝ることが出来る人は素敵です。

多分皆からも好感が持たれると思います。

しかし、「御免なさい」「済みません」「申し訳ありません」の連呼は感心しません。

やたらに謝ればいいモノではありません。

例えば、スマートフォンを見ながら道路を歩いていて、向うから来た人とぶつかりました。

先方も同じような状態で歩いていたので、非はどちらにもあります。

このような場合に、むやみやたらに「済みません」「済みません」と「済みません」を連呼するのも考えモノです。

なぜでしょう?

自分の非をへつらうことも確かに大切ですが、このような場合は、先に発しなければならない大切な言葉があります。

相手方への気配り・心配りの言葉掛けが大切です。

「済みません」の謝罪の言葉より、「大丈夫でしょうか?」の相手に対する思いやりの言葉を優先して下さいね。

自分の非ばかりが先行して、相手の現状が見えなければ本末転倒です。

先ずは相手が大丈夫であることを確認して、「ご迷惑をおかけして済みませんでした」と謝罪すればいいでしょう。

そうすれば、あいても「こちらこそ大変失礼いたしました」となります。
また、「済みません」は一度言えば良いでしょう。
「済みません」も、度を越せばもともこもありません。

江戸しぐさに「うかつ謝り」がありますが、不始末をした時には、とりあえず先に、丁寧に謝罪することがポイントです。

そうすれば、殆どの場合において大事に至りません。

ちなみに、今回の「マナーうんちく話」は894回目ですが、「マナーうんちく話498」において「《うかつ謝り》」を取り上げています。
ぜひ、参考にして下さいね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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