マナーうんちく話855《忘年の交わりとカレンダー》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:歳時記のマナー

今年もいよいよ僅かになりました。
七十二候では「鹿の角(つの)が落ちる頃」です。

強壮剤にも使用されるそうですが、大鹿の角が落ちて生え換わる頃だとされています。

角は毎年生え換わり一年で立派になると言われていますが、角が落ちた時は新たな気分になるのでしょうね。

12月30日は小晦日(こつもごり)、31日は大晦日(おおつもごり)と言います。
月が隠れる月籠(つきご)もりからきた言葉ですが、「大晦日」のことです。

大鹿が角を落として、明日からまた新たな気分でと思うのと同じように、新たな気持ちで気分良く新年を迎えたい気持ちは皆同じです。

ところで気象庁の予報によると、正月は全国的に曇りの日が続き、元日は強い寒気の影響で気温も低く、寒さが厳しくなるそうですね。

初日の出が心配ですが、元日は寒さが厳しいほど良いとする捉え方もあります。
厳しい寒さが、身も心も引き締めるので、何か決意を改めるには相応しいかもしれませんね。

色々な思いで年末を迎えている人も多いと思います。
年末に、その年にあった苦労を忘れることを「忘年」といいますが、本来の忘年の意味は、自分の年を忘れる事、そして互いに年の違いを超えて親しく交わることを意味します。

そして今日ごろ、大掃除に勤しんでいる方も多いのではないでしょうか。
暦を新しいものに取り換える時でもありますね。

「景気がよくなるとカレンダーが増える」と聞いたことがありますが、お宅は如何でしょうか?

日めくりカレンダーから電子カレンダー、金運カレンダーに招福カレンダー、心に沁みる格言が散りばれたカレンダーや名画のカレンダー等など、兎に角種類が多くなってきたことは事実です。

もともと、カレンダー(calendar)は、昔の人が月を観測して、そこには一定の周期があることを発見して、新月から次の新月までを一月と定めたことに由来すると考えられています。

そこから、色々な計画を組む習慣が始まったとされていますが、日本で今のようなグレゴリオ歴が採用されたのは明治5年のことです。

欧米諸国と交流を深めることを目的に明治新政府が変えたわけですが、これだけ慌ただしくなってくると手放せませんね。

来年は、コラムを通じてどんなご縁が結ばれるか今から楽しみですが、色々な方と新たなご縁を頂き、本来の意味での忘年の交わりができれば嬉しい限りです。

そして皆様方の新しいカレンダーに、沢山のハッピーイベントが刻み込まれますように・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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