マナーうんちく話535≪五風十雨≫
冬至が過ぎましたから、これから次第に昼が長くなります。
「昼の来ない夜は無い」と言われますが、元気で前向きに歩んでいきたいものですね。
そしてクリスマスを前に町の賑わいが絶好調で、夜の街を彩る光の洪水がまばゆいくらいになりました。
クリスマスは、キリストが生まれる前から存在した原始宗教の冬至の祭りで、薪を燃やして太陽の力の復活を願ったと言われています。
そして、自然の恵みが豊かでありますようにとケーキを食べたそうですが、クリスマスケーキは世界各国に数えきれない位あります。
中でも有名なのは薪形のケーキです。
「ブッシュ・ド・ノエル」または「ビュッシュ・ド・ノエル」といいます。
フランス語で「ブッシュ」は「丸太」、「ノエル」は「クリスマス」と言う意味ですから、「薪の形をしたクリスマスケーキ」のことです。
ではなぜ、薪の形をしているのでしょうか?
薪を燃やして太陽の力の復活を祈ったと言う説の他に、キリストが生まれたのを祝って一日中薪を燃やして祝ったと言う説があります。
そして、昔から言い伝えられている、このような田舎の風習を絶やさないようにするために、パリの菓子職人が薪形のクリスマスケーキを作ったと言う説が始まりのようです。
加えて、一年の終わりの薪の灰は、来年の魔よけになると言う言い伝えがあり、薪は縁起が良いという話を聞いたことがあります。
日本ではクリスマスの当日より、クリスマスイブにケーキをたべることが多いようで、25日になれば値が下がりますね。
おかしな現象だと思いますが、皆様はどう思われますか?
やはり何事も、このような由来を正しく理解することが大切ですね。
そういえば、昔「クリスマスケーキ説」がありました。
女性は24歳を過ぎれば価値が下がると言われていましたが、平均寿命がまだ低かった時の話です。
確かに人間歳を重ねるごとに体力は衰えますが、頭は冴えてきます。
様々な知識が凝縮され、若い時より人間力は多いに増してきます。
どちらをとるかは人それぞれです。
つまり、世間が決めることではなく、自分の人生は自分流で歩まれる事をお勧めします。
家族や恋人とクリスマスケーキを召し上がる人も多いと思いますが、話のタネにして頂ければ嬉しいです。
また、最近はお一人様用のクリスマスケーキがあるようですが、世の中変わりましたね。
バレンタインのチョコレートに続き自分へのご褒美のようですが、うまい事考えますね。
他国の文化を大らかに受け入れることも大切ですが、自国の文化や礼儀作法も素晴らしいものがあることもぜひご承知置き下さい。