マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫
○視線も大切です。
例えば、「ありがとうの言葉を発する時にはキチンと相手を見る」とか「子どもと話す時にはしゃがんで子どもの目の高さに合わせる」とかです。
相手の話を聞く時には視線を相手に向け、上手に相槌が打てる人は「聞き上手」で好感が持たれます。
そして話しをする時には「見つめあって話す」事をお勧めします。
意外に視線は心や感情と密接な関係にありますから、特に大切な事や大事な人との会話には応用して下さいね。
○動作にめりはりを付ける
全ての動作の基本は、「柔らかく優しくスタートして、手早く動き、最後はゆっくり終わる」が基本です。
例えばお辞儀をする時には、先ずおもむろに姿勢を正し、次に素早く頭を下げますが、頭を上げる時にはゆっくり上げます。
このように、心地良い一連の動きには、規則性と「遅い・速い」のリズム感があります。つまり、動作の最初と終わりはスロウで、中をクイックにすることです。
○そして心の持ち方です。
心にゆとりが有れば上記の動作は丁寧に行うことができます。
しかし、心に迷いが生じている時にはそうはまいりません。
また、急いでいる時や、慌てている時には雑になりがちです。
加えて、なんとなく気分が乗らない時には、だらだら感が伴ったりします。
心が備わると言うことは、自分自身の身も心も大切にしつつ、相手に対する思いやりも必要です。
このように「美しく品の在る立ち居振る舞いは」意外に難しいと思われた方も多いと思います。
しかし、日常生活の中で、できる限り上記の事を思い浮かべて、出来ることから実行してみて下さい。
次第に、自分が磨かれ、身も心も美しくなること間違いなしです。
健康も伴ってきます。
以前、「上品で美しい食べ方」を解説しましたが、これを合わせて実行して頂くと大変効果的です。
さりとて、いつもかしこまっていたら身が持ちません。
仕事の合間の休憩の時等にはつい姿勢を崩したくなることも有れば、肩の力を抜いてホッとしたくなることもあります。
またつい飲み過ぎて、ハメをはずすこともあります。
喫茶店に入ってお茶を飲む時や駅のベンチで電車を待つ時には、足を組むこともあります。
しかし、お見合いの席やビジネスシーンではそうは問屋がおろしません。
基本的な会話や立ち居・振る舞いは当然要求されるはずです。
従って「立ち居・振る舞い」も、TPOに応じて臨機応変に対応すべきだと考えます。
今はプライベートかビジネスシーンか?
フォーマルかカジュアルか?
相手はどんな人か?等を考慮することも大切ですね。