マナーうんちく話502≪会話の中に季節の話題を積極的に!≫
環境省は今年もスーパークールビズを推進していますが、今やすっかり定着した感があります。
節電を通じ地球の環境を守る意識が高まって来ていることは素晴らしいことですが、気になるのがその「節度」ですね。
服装の好みや価値観、さらに文化は時代の流れと共に変化するものですが、いくら時代が変わろうと変えてはならないポイントがあります。
それは、自分が気にいるか否か?ではなく、相手がどう思うか?です。
マナーとは思いやりや尊敬の気持ちを具体的に表現することですが、相手に対し尊敬の気持ちが有れば服装も自然に整ってくるし、思いやりの気持ちが有れば好感の持たれる格好になります。
つまり、「スーパークールビズ」のマナーは、お上からラフな格好しても良いよ!と言うお墨付きを頂いたから、自由気ままな格好しても良いのではなく、相手の視点に立つことが大切だと考えます。
接客業で有ればお客がどう思うか?病院や介護施設で有れば病人や要介護者がどう感じるか?教師であれば生徒がどう思うか?役所で有れば住民がどう思うか?ですね。
思いは千差万別です。
スーパークールビズは政府主導で取り組んでいることですから、かなり柔軟になっているものの、全てではありません。
ファッションも年々カジュアルアイテムが追加され、許容範囲が大幅に拡大されているようですが、ジャケット着用が暗黙のルールになっている場合も有ります。
選択肢が増え過ぎて、楽しくなってきた半面、どこまで許されるのか、賛否両論ですね。
ポイントは清潔さ、周囲との調和、仕事の機能性ですが、明確な判断基準が定まらない時には、この格好は相手がどう思うか?それを参考にして下さい。
さらにTPOもとても大切です、
元々江戸時代には、公家、武家、商人、百姓等色々な階級があり、服装もまちまちでしたから、明治になり服装を統一することはとても困難であった経緯がありますが、明治新政府が洋服を採用したので誰しも同じ条件で臨むことが出来たわけですね。
ところで、スーパークールビズのポイントはノーネクタイに半そでシャツの軽装が一般的のようですが、職種や職場によりまちまちです。
アロハシャツやTシャツもOKのようですが、余りにも気軽な格好は相手がどう感じるかを参考にして下さい。
悩んだり、気になるようでしたら着ないことをお勧めします。
また、メーカーが千載一遇のチャンスとばかり巧みなクールビズ商戦を展開していますが、クールビズの基本理念は、あくまで環境保護です。
不必要にあおられないよう、自分なりの理性を持って下さいね。
繰り返しになりますが、個性を尊重するファッションにこだわる事より、あくまで相手の視点でとらえて下さいね。
例えば、年長者や目上の人には改まった格好をするとか、相手がネクタイでしたらこちらもネクタイにするとかの配慮は欲しいところです。
また、気軽な格好が当然の権利というような態度ではなく、「只今わが社はクールビズを実行していますので、このような姿で応対させていただきます」「クールビズスタイルで失礼します」のような言葉を添えることも必要です。
加えて、清潔で好感が持たれる身だしなみは大切ですが、それに言葉遣いや態度や表情や立ち居振る舞いが伴うことが重要です。
また、スーパークールビズを採用して、電気がどのくらい節約できたか、仕事の能率がどのように向上したか、お客様の反応はどうか等今一度見直してみるのもお勧めです。