マナーうんちく話684《冠婚葬祭9、「婚活」への心構え》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:冠婚葬祭のマナー

2000年頃でしょうか?
就職活動の省略形として「就活」と言う言葉が登場したのは。

それから7年から8年くらい後になって、結婚を希望している人が、主体的に、かつ積極的に、「お見合いパーテイー」や「合コン」に出席したり、「結婚情報サービス会社」に登録して結婚相手を見つける活動がさかんになりました。
これが結婚活動、すなわち「婚活」のはじまりですね。

従って「婚活」は、まだ比較的新しい言葉ですが、今では知らない人の方が珍しい位まで普及し、挙句の果てには、離婚するための活動である「離活」と言う言葉さえ登場しているようです。

それだけ、以前に比較すると、結婚や離婚が難しいと言うことでしょうか?
それとも、結婚にせよ、離婚にせよ、損得勘定が表面に出たからでしょうか?

確かに、「活」と言う字は、「活躍」とか「活動」のように、前向きな意味が込められて「就活」にせよ「婚活」にせよ大変心地良い響きですが、「離活」からは幸せのイメージは感じられませんね。

「幸せな結婚」は当事者を始め親や兄弟や親族一同まで幸せにしてくれますが、「不幸な結婚」は当事者を始め周囲の多くの人まで不幸にする恐れがあります。

婚活をする以上は、それが、やがて「離活」につながることのないように、あくまで「幸せ婚」を前提にした活動にしたいものですね。

そのためには、婚活と言う言葉が先走りする事無く、前回お話ししたように、先ずは「結婚の目的」を明確にして、それを達成するために自分に相応しい、賢い結婚活動に専念して頂きたいと思います。

そして、婚活の意味を正しく理解して頂きたいものです。
最近では行政や民間主催の婚活パーテイーや合コンと言われる物が非常に多く開催されているようです。さらに「街婚」なる物も登場しています。

加えて、結婚相手をコンピューターから選ぶシステムも確立していますが、婚活とは、単にそれらに参加することではないはずです。
婚活本来の意味を正しく認識して下さい。

それと共に、婚活は始めるタイミングが大切です。
私は合コン直前のマナー講座も何度か担当し、合コンにも参加しましたが、年齢という非常に厳しい条件を痛感しております。

特に女性の場合は、妊娠、出産が待ち受けています。
医学の発達で以前に比べればある程度緩和されましたが、年齢の壁が消えたわけではないと思います。

加えて、不妊治療も発達しています。またそれが事実婚にも適応されるニュースがながれましたが、いずれにせよ年齢に勝るものはないでしょう。

自分の人生の主役も監督もプロデューサーも自分自身です。
仕事にやりがいがあり楽しいのは嬉しい限りですが、たまには、自分の未来をどのように描くか、そして、その中に結婚を選択したら、「結婚に何を求めるか」、「相手に何を求めるか」、「相手に何が提供できるか」、「どんな家庭を築きたいか」等を思い浮かべるのもお勧めです。

その上で本当の意味で、価値観が合う人に出会う行動を起こせばいいと思います。

それと、婚活前に男性も女性も「経済的基盤」はしっかり確立される事をお勧めします。これはとても大切です。

勿論結婚を経済のみで計るのは感心しません。
愛情が何より大切ですが、愛だけでは生活できません。
最終的には経済力は必要不可欠です。
両面からよく考えて下さいね。

生活が苦しいから、仕事がきついから、専業主婦になりたいからと言って安易に結婚を考え、婚活に走れば、どうしてもそれは態度に出てしまい、ギラギラします。

自分自身の結婚の目的をしっかり描いて婚活に励んで下さい。



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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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