1日1分!女子力向上マナー17≪品の良い食器の持ち方・扱い方≫
「百年の恋も一時に冷める」と言う言葉をご存知でしょうか?
思いがけなく相手の嫌な面を見た時、長く続いたラブラブの恋でも、一瞬にして覚めてしまうことです。
つまり、ある事を知って、急に今までの気持ちが翻ることです。
当然男女とも同じ思いはありますが、男性が女性と接するに当たり、嫌な気分に陥る時は、「悪口や愚痴を聞いた時」「汚い言葉遣いをされた時」等色々ありますが、中でも多いのが、食事をした時のマナーの悪さではないでしょうか?
食べ方が汚い、クチャクチャ音を立てて食べる、箸使いが出鱈目等など・・・。
既にお話ししたように「生きることは食べること」で、食事には日常的、本能的な行動が見えます。特に和食においては・・・。
日本は「箸の国」です。
そして、日本の箸は、神様にお願いごとをする際、大切な物、即ち穀物や魚や野菜などの食べ物をお供えしたわけですが、神聖な食べ物をお供えするに当たり、人間が手で直接持つのは、神様に対し失礼になるので、神様と食べ物の「橋渡し」として、箸が使用されたという、いきさつが有ります。
だから、箸は美しく使用しなければいけません。
美しく箸を持つためには、先ず姿勢を正すことです。
加えて、正しい持ち方をして下さい。
箸が正しく持てないと、食べ物を口に上手に運べませんので、自分の口をつい食べ物に近づけるようになり、不格好な姿になります。
これは、洋食のフォーク・ナイフでも同じことです。
また、複数で食卓を囲む際、相手に嫌な感じを与えないためにも、是非正しい箸使いをお勧めします。
ちなみに、日本人が食事を共にする時、相手に不快感を与えないために、「忌み箸」「嫌い箸」が生まれましたが、その数は実に70を超えます。
移り箸、迷い箸、差し箸、渡し箸、くわえ箸、逆さ箸等など・・・。
例えば、箸を小鉢に上に置いたり、大皿の料理をとりわける時に自分の箸を逆さに持ち替えて取る行為は「渡し箸」「逆さ箸」といって、大変行儀の悪い食べ方だとされています。
このように、日本人が、いかに箸使いを大切にしたかがお分かり頂いたら、是非食卓には「箸置き」を置いて下さい。
料理を口に運ぶ毎に、箸を箸置きに置く食べ方を心掛けて下さい。
これだけで、食べる所作がとても美しくなり、男性の心をグッと掴むことができます。さらに、咀嚼回数が増え、ダイエットを始め、生活習慣病の予防など、良いことだらけです。
箸を正しく使用することは究極の女子力向上になります。
なお、正しい箸使いは「マナーうんちく話《和食のマナー》」を参考にして下さい。
次回は、「好感の持たれる食器の扱い」についてです。