マナーうんちく話568≪お中元をいただいた時のマナー≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:歳時記のマナー

お祝い、お土産、そしてお中元など、贈り物を頂いたら、お礼をすることがとても大切です。

お礼の仕方には、電話やメール、手紙や葉書によるお礼、そして品物によるお礼がありますが、お中元を頂いた時のお礼は、感謝や喜びの気持ちを書いた礼状がお勧めです。
この礼状には、確かに受け取りましたと言う確認の意味もあります。

頂いた側が、贈り主とごく親しい間柄で有れば、電話やメールでもいいと思いますが、やはり手書きの礼状のほうが、念が入っていいですね。

贈り主は、時間をかけて品物を吟味し、お金をかけて購入し、贈る手配を整えます。
つまり、それなりに経費と時間を費やします。

だからこそ、丁寧な礼状を受け取ったら、贈りがいが有るというものです。
礼状を書くポイントは、頂いた時の感動がさめないうち、即ち、間髪いれず書いて投函して下さいね。

また、礼状は、贈り物を頂戴したことへのお礼の気持ちを伝える書状ですから、「本日は大変結構な物を頂き誠にありがとうございます。いつも心に掛けて頂き嬉しく思います。早速、お心づかいに感謝しながら、家族皆で頂きたいと思います」等と、中元を頂いた感謝と心遣いを表現して下さい。

さらに、「今後とも仲の良い付き合いのお願い」と、「暑い時期が続きますが、ご自愛の上、元気でご活躍下さい」と言う、相手に対する思いやりの言葉が有ればいいですね。

ということで、お中元のお礼は、手書きの礼状がお勧めで、品物を贈ることはあまりお勧めできません。

まして、頂いた品物の金額より多めの品物や、同じ位の金額の品物を贈れば、相手の好意を踏みにじむ結果になりかねませんので、くれぐれも注意して下さいね。

しかし、どうしても贈り物をしたい場合は、贈る期間をずらして下さい。
具体的には、お中元の期間が過ぎた頃が良いです。
そして、表書きは「お中元」ではなく、「暑中見舞」が良いでしょう。

また、場合によっては、受け取れない贈り物もあります。
贈り物をする際には、「何故贈るのか」と言う合理的な理由が必要ですが、頂く理由が無い場合は、受け取れませんね。
さらに、立場上、贈収賄等に繋がるもの等もしかりです。

このような物は、受け取れない理由を丁寧に説明して、受け取りを拒否し、持ち帰って頂くのがいいでしょう。

一旦受け取ったら、お断りの手紙と共に返送して下さい。

それにしても暑い日が続いています。
適度な水分補給もさることながら、こんな時こそ、充分な睡眠とバランスのとれた栄養が大切です。

マナーとは、相手に対する思いやりですが、その大前提は、自分自身の身体と心が充実していることです。


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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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