マナーうんちく話477≪バレンタインデーと愛の告白≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:結婚のマナー

2月は一年で最も寒いせいか、季語の少ない月ですが、それでも俳句の世界では、「早春」「立春」「春寒」「春時雨」などの春の季語が沢山存在し、寒い中にもほのぼのとした温かさが感じられます。

そして、明日2月14日はバレンタインデーですね。
多くの女性が、思い思いのチョコレートを意中の人や身近な男性に配り、思いいを伝えたり、感謝の気持ちを表現する、ある意味では、心温まる(?)行事だと言えるかもしれません。

しかし、本来でしたら、バレンタインデーとは「愛を告白する特別な日」なのですが、19990年代頃から、日本人の恋愛観、結婚観、離婚観などに大きな変化が現れたせいでしょうか、最近のバレンタインデーの在り方もかなり変化しましたね。

特に、若い人達に恋愛や結婚にネガティブな人が増え、彼女や彼氏がいない人が年々増加し、晩婚化、未婚化、非婚化が進展しています。

そんな中、今までの本命チョコとか義理チョコ以外にも、自分自身とか、仲の良い友人同士でプレゼントを交換し合う人が増えているようで、バレンタインの在り方も、すっかり多様化しました。

そして、気になるところですが、バレンタインデーに、はたして、どれくらいの人が、実際に愛を告白するのでしょうか?

ある調査によると、バレンタインデーに、男性に愛を告白した経験の有る女性は約50%だそうです。

この数字が、多いのか少ないのかはよくわかりませんが、私は寂しい気がします。

日本で、男女共同参画社会が唱えられて10年以上になり、行政主導で様々なイベントや啓発活動が行われ、女性の社会的地位も向上し、社会で活躍している女性が目立つようになりました。

さらに大学への進学率は女性の方が男性より高いようですし、平均寿命もはるかに女性が高いのが現状です。

加えて、「肉食系女子」などと言われるキーワードも登場したり、縁結びの神様におまいりする人も圧倒的に女性が目立ちます。

バレンタインデーは、女性が年に一度愛を告白できる大切な日です。
もっともっと積極的になって頂き、50%を70%や80%位に上げて、恋愛や結婚に前向きになって頂きたいものです。

既婚の人は、亭主に、より愛情表現をする日になったらいいと思うわけです。
そして、来る3月14日は、それに対し、男性が答える日になれば、このバレンタインのイベントはもっと、もっと生きて来るのではないでしょうか?

日本では「学問の神様」として菅原道真が祀られています。
道真公は平安時代に活躍した政治家であり学者で、今生きていれば1100歳以上になります。

これに対し。バレンタインデーの由来になった聖バレンタインは、3世紀に実在したキリスト教の司祭で、今生きていれば1700歳を超す人物で、いわゆる「恋愛の神様」「結婚の神様」ではないでしょうか?

ローマ皇帝は、兵が恋愛すれば戦争の士気が低下するので、恋愛や結婚を禁止したのですが、バレンタインは、密かに彼らの恋愛や結婚に加担したために、皇帝の逆鱗に触れ、処刑されたという悲しい物語が有ります。

日本では、まだまだ女性から男性に愛を告白するのは、大きな決心がいりますが、時代が大きく変わりました。

「幸せ婚」推進派の私としては、年に一度、バレンタインに見習って、勇気を振り絞って愛を告白することをお勧めします。

そのためには、恋愛にもっと前向きになり、本命の人を確保して下さい。
日頃から、素敵なマナーを発揮して、自分磨きに励むことが功を奏することに繋がると思います。

「愛はわれらを幸福にする。愛はわれわれをゆたかにする。」
ドイツの詩人ハイネの詩の一説です。


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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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