マナーうんちく話413≪ブッフェ(立食パーティー)のマナー≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

最近はホテル等で、ビッフェスタイル(立食形式)の忘年会やクリスマスパーティーが多くなってきました。

実は、この立食形式のパーティーは、中華料理、和食の会席膳、フレンチやイタリアン等と異なり、定位置に座るのではなく、立って移動しながらの宴会ですので、マナーの差が非常に大きく出ます。

つまり大勢の中で、良い意味で目立つ場合と、悪い面で目立つ人が必ずと言っていいほど存在します。

そこで今回は、大勢の中でキラリと輝くポイントに触れて参ります。

先ずファッションですが、和室の部屋と異なり、出来るだけ華やかに着飾って下さい。なぜなら、華やかなファッションは、会場の雰囲気を盛り上げる効果が有るからです。

特に夜の時間帯なら、アクセサリーも光沢が有り、重厚感を漂わせるような物がお勧めです。

また、会場にはぎりぎりに行くのではなく、できる限り早く言って、待ち時間を有効に利用して、色々な人と会話をされることをお勧めします。

特に、上に立つ人ほど、如何にも仕事が忙しいとばかりに、でぎりぎりに行く人が多いようですが、逆です。
早めに会場に出向き、部下を温かく迎えてあげて下さい。
忘年会などでは、特にそうされる事をお勧めします。

加えて、開宴時間になって宴会場へ入室を勧められたら、素直にそれに素直に従って下さい。
この際、上司が先で、立場の低い人が後と言う決まりは全くありません。

「部長を指し置いて係長の私が先に入れない」等と思われている人が多いようですが、これではスムーズに流れません。
この場合の「譲り合いの精神」は、かえって迷惑になります。

宴会が始まったら、挨拶に引き続き、乾杯が有り、その後はしばらく料理を楽しむ時間が取られると思いますが、しっかり食べて飲んでお楽しみください。

料理を取る順番は、前菜、魚料理、肉料理のようにフルコースに準じて取られたらいいでしょう。

取皿に、品良く、少しずつ、美しく盛って下さい。
大盛りにしないで、少しずつ料理を盛り、頻繁に皿を変えるがポイントです。

また、他人の料理まで、気をきかして取ってくれる人がいますが、皆が互いに気をきかし合えば、テーブルは料理だらけになります。

皆が料理をどんどん運んで来たら、空いた皿を下げる係が必要になります。
これができる人は、かなりのマナー美人です。

そして、ブッフェはレディーファーストの原則が働く空間ですが、残念ながら日本では根付いていないようです。臨機応変に対応して下さい。

加えて、会話が何より大切ですが、普段仲のいい人同士が固まる傾向が有りますが、これは極力避けて下さい。同じ人ばかりでの話しも感心しません。
初対面の人にも、気軽に声をかける位の心構えが大切です。

最後に、アトラクションやゲーム等は全員で積極的に参加して下さい。
童心に帰ったつもりで、素直に楽しんで下さい。

昔のヨーロッパの王侯貴族は、広大な自分の庭で、狩りを楽しみ、仕留めた獲物をお抱えの料理長に料理をさせ、パーティーを主催し、マナーを磨いてきたわけですが、主催者とはいかなくても、このようなパーティーの幹事を引き受け、マナーを覚えるのもお勧めです。

仕事にもプライベートにも、大いに役立つこと請負です。


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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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