マナーうんちく話504≪あなたなら、どう答える?≫
最近はホテル等で、ビッフェスタイル(立食形式)の忘年会やクリスマスパーティーが多くなってきました。
実は、この立食形式のパーティーは、中華料理、和食の会席膳、フレンチやイタリアン等と異なり、定位置に座るのではなく、立って移動しながらの宴会ですので、マナーの差が非常に大きく出ます。
つまり大勢の中で、良い意味で目立つ場合と、悪い面で目立つ人が必ずと言っていいほど存在します。
そこで今回は、大勢の中でキラリと輝くポイントに触れて参ります。
先ずファッションですが、和室の部屋と異なり、出来るだけ華やかに着飾って下さい。なぜなら、華やかなファッションは、会場の雰囲気を盛り上げる効果が有るからです。
特に夜の時間帯なら、アクセサリーも光沢が有り、重厚感を漂わせるような物がお勧めです。
また、会場にはぎりぎりに行くのではなく、できる限り早く言って、待ち時間を有効に利用して、色々な人と会話をされることをお勧めします。
特に、上に立つ人ほど、如何にも仕事が忙しいとばかりに、でぎりぎりに行く人が多いようですが、逆です。
早めに会場に出向き、部下を温かく迎えてあげて下さい。
忘年会などでは、特にそうされる事をお勧めします。
加えて、開宴時間になって宴会場へ入室を勧められたら、素直にそれに素直に従って下さい。
この際、上司が先で、立場の低い人が後と言う決まりは全くありません。
「部長を指し置いて係長の私が先に入れない」等と思われている人が多いようですが、これではスムーズに流れません。
この場合の「譲り合いの精神」は、かえって迷惑になります。
宴会が始まったら、挨拶に引き続き、乾杯が有り、その後はしばらく料理を楽しむ時間が取られると思いますが、しっかり食べて飲んでお楽しみください。
料理を取る順番は、前菜、魚料理、肉料理のようにフルコースに準じて取られたらいいでしょう。
取皿に、品良く、少しずつ、美しく盛って下さい。
大盛りにしないで、少しずつ料理を盛り、頻繁に皿を変えるがポイントです。
また、他人の料理まで、気をきかして取ってくれる人がいますが、皆が互いに気をきかし合えば、テーブルは料理だらけになります。
皆が料理をどんどん運んで来たら、空いた皿を下げる係が必要になります。
これができる人は、かなりのマナー美人です。
そして、ブッフェはレディーファーストの原則が働く空間ですが、残念ながら日本では根付いていないようです。臨機応変に対応して下さい。
加えて、会話が何より大切ですが、普段仲のいい人同士が固まる傾向が有りますが、これは極力避けて下さい。同じ人ばかりでの話しも感心しません。
初対面の人にも、気軽に声をかける位の心構えが大切です。
最後に、アトラクションやゲーム等は全員で積極的に参加して下さい。
童心に帰ったつもりで、素直に楽しんで下さい。
昔のヨーロッパの王侯貴族は、広大な自分の庭で、狩りを楽しみ、仕留めた獲物をお抱えの料理長に料理をさせ、パーティーを主催し、マナーを磨いてきたわけですが、主催者とはいかなくても、このようなパーティーの幹事を引き受け、マナーを覚えるのもお勧めです。
仕事にもプライベートにも、大いに役立つこと請負です。