マナーうんちく話360≪マナー美人⑮「お礼」≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

日常生活において、お礼を述べるシーンは多々あります。
しかし、プライベートにせよ、ビジネスにせよ、お礼を述べるのが苦手な人が増えてきたように思います。

お礼で大切なポイントは二つあります。
先ず、感謝の気持ちを、態度や言葉や文章で、真心をこめて表現することです。
マナーの基本ですね。

態度や表情は無理をして作るのではなく、心がこもっていれば優しい表情にもなりますし、お辞儀をする際にも自然に頭が深く下がります。

さらに、言葉で「ありがとうございます」とお礼を述べる際に、相手の目をキチンとみて下さい。

加えて、「ありがとうございます」の言葉に、具体的にお礼の内容まで加味されれば、さらにいいです。

次にタイミングが大切です。
タイミングを逃すと相手の調子も崩れます。
お礼は、間髪いれずにして下さい。

葉書や手紙でお礼をされることもお勧めです。
この場合、先ず言葉でお礼をして、その夜に手紙をしたためて、翌朝投函です。

礼状のポイントは、美しい文字も大切ですが、喜びや感謝の気持ちを素直に伝えることです。

今年もお歳暮商戦がスタートしたようですが、お歳暮を頂いたら、ぜひ、お礼状を出されることをお勧めします。

なぜなら、このお礼状には、「品物が間違いなく届いた」という意味と、「お礼」の意味があるからです。
欲を言えば、届いた時点で先ず電話でお礼を述べて、そして、さらに手紙を出すのがいいでしょう。

最近は、手紙を書くのが苦手な人も多いようですが、手紙には基本的な決まり事がありますので、それに従えば楽に書けます。

「拝啓」とか「前略」の言葉に続き、時候の挨拶、さらに「いつもお世話になっております」と感謝の言葉を加え、贈り物に対するありがとうの言葉を添え、最後に、相手に対する思いやりの言葉で締めくくれば大丈夫です。

さらに、お見合い等で食事をご馳走になった時のお礼の仕方ですが、この場合、「とても良かったのでまた会いたい」と思ったら、別れた後にとりあえずメールを入れます。次の日に電話でお礼を述べます。加えて、次回に会った時に再度お礼を述べます。

「ありがとう」「ご馳走様」「素晴らしい」「美味しい」等の言葉は、相手に好感をもたらす言葉ですから、1回きりでなく、何度言っても、言われた方は嬉しいものです。おめでとうの言葉もしかりです。

また、お見合いの時に交わした会話に応じて、お礼の言葉に質問等が加味出来る人は、かなりのマナー美人です。

例えば、相手が「朝起きるのが苦手」と聞いていたら、お礼の言葉の後に、「今朝はキチンと起れましたか?」等の言葉を加えられたら大変いいです。

さらに、マナーの上級者になれば、その後に「○○さんはとても素敵なお店を良くご存知ですね。さすがです。」等と褒め言葉を添えます。

ここで、お礼を言われた方は、有頂天になったり、恩着せがましいことは言わずに、相手が喜んでくれたことに対し、素直な気持ちで応じて下さい。

さらにマナー美人になると、「こちらこそ、お世話になりました」「こちらこそ、とても喜んでおります」等の言葉でお返しします。

これで互いに、心と心が通い、絆が芽生えます。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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