マナーうんちく話73≪話好きになる方法とは?≫
今まで色々なマナーについて触れてきましたが、今回は大変難しい「断り方のマナー」です。
丁寧で適切な断り方だと相手方に快く納得して頂けますが、断り方が不味かったら相手に不信感を抱かせることにもなりかねませんし、最悪の場合は相手を非常に怒らす結果になります。
断り方が適切でなかったので、きまずい思いをされた方も多いと思います。
プライベートでもビジネスでも、相手に不愉快を与えない断り方は人間関係を維持していく上でとても大事です。
仕事の依頼を断る、縁談を断る、デートの誘いを断る、上司に飲み会に誘われたのを断る、品物を贈って頂いたのを断る等など、様々な場面での断り方がありますが、断る時には細心の注意が必要です。
また、依頼された相手に対し、心底断りたい場合も有れば、本当は依頼を受けたいけど止むえない事情で断らざるを得ない場合も有りますので、余計に難しくなります。
いずれにせよ、断り方のマナーのポイントは次の通りです。
①先ず、相手の申し出を真摯な態度で聞く。
②その後、可能か否か判断し、その答えを伝えます。もし不可能であれば丁寧に断ります。
③その際、その理由を述べて下さい。
例えば、「私どもの都合でお受けできない」とか、「あいにく先約があるのでお受けできない」とか、「仕事の都合でお受けできない」等です。
さらに、「申し出を受けることができないこと」に対する謝罪の言葉が必要です。場合によっては、申し出て頂いたことに対する感謝の言葉も必要です。
相手のせいで断るのではなく、こちらの都合で断ることを明確にして下さい。
但し、断る場合は、その理由に応じて、時には凛とした態度を取らなければならない場合も有ります。
例えば、贈り物を送って頂いたが、受け取ると立場上不都合が生じるとか、見返りを求められる恐れがあるとかで、明白に受け取る理由がない場合には、「頂く理由がございません」とか、「立場上困ります」などの理由を添えて、返品しなければいけない時も有ります。
また、そんなに困るほどではないが、頂くのが心苦しい時には、受け取るのはこの限りにして、「今後、お心遣いは結構です」等と添えて礼状を出されると良いでしょう。
手紙は、相手の気持ちや立場を考慮して、不快感を与えないような言葉を選んでくださいね。まわりくどい表現ではなく、キチンとこちらの気持ちを理解して頂く文章でまとめて下さい。
断りの手紙はできれば書きたくありませんが、止む終えない時も有ります。ポイントは時間を置かず、早めです。
また、借金やデートや縁談を断る時には、「嘘も方便」も必要です。
次回に続きます。