マナーうんちく話335≪マナー美人③「パーティー編」≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

互いに見知らぬ者同士が集い、食事を共にしながら親睦を深めるシーンは年と共に増えてきます。

新作発表会やセミナー後の立食パーティー、さらに叙勲パーティーや出版記念パーティー、加えて結婚式の2次会等など。

その中で、ファッション面において目立つ人もいますが、美しい立ち居振る舞いや会話等で、キラリと光る人は実に魅力的です。

和食にせよ、洋食にせよ、座って食す場合より、むしろ立食(ブッフェ)方が、テーブルマナーの差は出やすいように思います。

大勢の中で、ひときわ美しく輝く人と、くすむ人の差は大きいようですが、その差はどこに有るのでしょうか?

今の日本では、お洒落は誰でもできます。従って、ファッション面では、あまり差は尽きません。むしろ立ち居振る舞いや会話等に出ます。

例えば、一人7000円の会費を納めて出席した会費制のブッフェでは、多くの方が、「7000円も払ったのだから、大いに飲んで食べて元を取ろう」とします。

そのために、スキバラの状態で出席します。
確かにもっともなことですが、その気持ちは確実に人前でも現れ、がつがつした態度になります。

これでは、大抵の場合、魚料理や肉料理等を皿に一杯載せるようになります。
これは感心しません。

料理の元卓には、平生食べられないような料理が沢山並び、目移りし、食欲を誘いますので無理もないことですが、品良く味わいたいものです。

ご馳走を味わって頂くことは、とても大切ですが、その際冷たい料理と温かい料理、前菜や魚料理や肉料理、ソースの有無等に応じて、お皿を何度も変えながら、大盛りではなく小盛りの状態がお勧めです。

そして、ブッフェの目的は「会話」に有ります。
ご馳走を味わいつつ会話を楽しんで下さい。

私は、立食パーティーに参加される場合は、お腹をすかして参加されるより、ある程度お腹に物をいれて参加されることをお勧めしています。

また、飲み物も沢山用意されますが、アルコールは、酔うためより、会話を促進するために有ると思って下さい。

ブッフェで、大いに飲んで食べて元を取るより、色々な人と知り合いになり、多彩な会話の中から、自分にとって有益な情報を収集することで元が取れる人は立派なマナー美人で、大勢の中でキラリと光るタイプの人です。

ところで、ブッフェでは、それぞれの会話用の小さなテーブルには、おもてなし精神が旺盛で、料理や飲み物を、色々と取り寄せてくれる人がいます。
そしたら、それを真似する人が必ずと言っていいほど出てきます。
やがて、小さなテーブルの上は料理だらけになります。

その際、その人の厚意に甘えたらいいのですが、貴方は何もすることがなくなります。
甘え続けるのも気が引けます。
こんな時、あなたはどうします?

この状態で、皆の食べたお皿を下げられる人は、かなりのマナー美人です。
居酒屋なんかでも同じです。

ホテルのフレンチレストランのように、サービスが行き届いている所は別として、カジュアルなスタイルで、皆でテーブルを囲み、食事をしている時、食卓が汚れたら、テーブルの上をきれいにできる人はとても素敵です。

色々な場面で応用できますので、ぜひ実行してみてください。
この際、男性も女性も有りません。
気が付いた人がするのがベターです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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