マナーうんちく話312≪先手必勝の挨拶≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

「感じの良い人」の条件③「先手必勝の挨拶」

昼はまだまだ暑いですが、夕方にはコオロギや鈴虫が鳴き始めました。
昆虫は季節の移ろいにとても敏感ですね。

8月23日は二十四節季の一つ「処暑」です。
猛暑がおさまり、秋の気配が感じられる頃とされています。

そういえば、日が沈み、時折吹きぬける風に、なんとなく冷気が感じられるようになり、僅かながら心地良くなってきた気がします。

しかし、この頃は台風に見舞われたり、猛暑の疲れが出やすい頃でもあります。
災害に対する備えと、バランスの良い栄養と睡眠に心がけて下さい。

ところで皆さんは、
1、電車に乗り、座席に座る時に、隣の人に「失礼します」と言って声をかけますか?
2、会議の席につく時、隣の人に声をかけて座りますか?
3、結婚披露宴で席につく時、周囲の人に挨拶して座りますか?

会議の時や、披露宴に招待されて、周囲は知らない人ばかりの場合、殆どの人が黙ったまま座ります。勿論、周囲の人に挨拶をする必要は有りません。電車の場合もしかりです。

しかし、だからと言って黙って無愛想に座れば、その席は明るくなることはまずありません。むしろ少し気が重くなります。

思い切って、「失礼します」とか、「宜しくお願いします」とか、一声かけて座られることをお勧めします。

披露宴の席などでは、さらに相応しい挨拶が有ればなおいいです。
例えば、「新郎の学生時代の友人で平松幹夫と申します。このテーブルで、ご一緒させていただきますので、よろしくお願いいたします」等と、初めに挨拶ができれば、周囲の人から感じ良く思われます。

この最初の一声が、これから有意義に過ごす始まりになります。
先ず、こちらから挨拶をすれば、相手からも挨拶が発信されるので、以後和やかな雰囲気が漂います。「最初に挨拶をする」ということはそういうことです。

日本人の多くの人が、この挨拶が苦手です、
「挨拶をされたら自分もするという人」は多いですが、挨拶は、先手を取ることをお勧めします。

欧米諸国の「握手」の挨拶は、「上位者から下位者へ」とか「レディーファーストの原則」がありますが、日本では気が付いた人が先にすれば良いので、出来る限りこちらから仕掛けて下さい。

プライベートでもビジネスでも、常に良好な人間関係を築き、幸せな生活をしている人に、無口でネガティブな人は、あまりいません。

「明るい挨拶」と「笑顔」は好感を持たれる大きな要素です。
毎日のことですから、前向きに取り組んで下さい。

基本は、いつでも、どこでも、誰でも、明るく元気よくすることです。
家庭で、地域で、職場で、全ての人に、差別することなく、先ず先に挨拶をされることをお勧めします。

ちなみに、気軽に口に出て、しかもとても便利が良い「どうも」と言う挨拶がありますが、これは「挨拶の言葉」としてはお勧めできません。

「どうも、ありがとう」となるのか、「どうも申し訳ありません」となるのか、意味不明です。どうせ挨拶をするのであれば、はっきりと、相手に理解できるような挨拶がいいですね。

また、「挨拶は時の氏神」と言う言葉があります。
争いや喧嘩の際、当事者同士ではなかなか収まらないので、仲裁に入ってくれた人は氏神様のように有り難い人だと思い、それに従いなさい!と言う意味です。

このように挨拶には「仲裁する」と言う意味もあります。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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