マナーうんちく話278≪彼女同伴フレンチのマナー②≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:洋食のテーブルマナー

彼女同伴のフレンチレストランでのマナー②「来店から着席」

いよいよ当日になりました。
太郎も花子もお洒落して望みます。
太郎はジャケットとタイを着用しますが、特に靴に注意して下さい。以外に盲点になるところです。
花子はスーツスタイルかワンピースがお勧めです。過度にならないよう、またカジュアルすぎないようにして下さいね。加えて髪型に気配りして下さい。洋食を召し上がっている時には、髪に触れないようにしなければなりません。

香水はOKです。
ちなみに、フレンチレストランなどは、それなりの雰囲気を醸し出すことが大切です。従って、レストランの利用者もどんな格好でも、「お金を払えばいい」と言うものではありません。周囲との調和を考慮したお洒落も大切なマナーです。

それでは、タクシーを利用し、ホテルへと向かいます。

タクシーに乗る時は、太郎が「僕が先に乗りますね!」といって、後部座席の奥側に座り、続いて花子がその隣に座ります。

ここで、花子の、エレガントなタクシーの「乗り方」・「降り方」に触れておきます。

大きなバックや荷物は先にシートの上に置いて下さい。大きさや品物にもよりますが、太郎が持ってあげても良いです。

次に、タクシーに背を向け、腰をシートに浅く掛け、両足を浮かせ、半回転させ、正面に向き、深く腰をかけ直してください。両足を浮かせて回転させる時には、右左の足がバラバラでなく、必ずキチンと揃えて下さいね。

タクシー内では、太郎と花子は、近すぎず、離れすぎずが良いと思います。
やがてホテルに到着したら、花子から降りるわけですが、降り方にも注意して下さい。

先ず、なるべくドアの近くまで寄ります。
ドアがあいたら、身体を半回転させ、足から先に降ります。この時、くれぐれも左右の足はキチンと揃えて下さいね。次に、足が地についた状態で、上体をかがめて、腰を上げて静かにおります。

太郎は花子が降りるのを確認し、支払いを済ませております。
お金を支払う時は、少々高くついても、笑顔でお願いします。
そして、運転手は太郎に、「ありがとうございます」の言葉をかけて下さいますが、太郎も運転手に「ありがとうございました」の言葉を添えて下さい。
ここに、太郎の品格が現れます。

これからホテルに入りますが、階段やエスカレーターを利用する時には、花子が前になり、その後ろに太郎が位置します。

エレベーターを利用する際は次のようになります。
ボタンを押すのは太郎の役目です。

エレベーターが開き、中に他のお客さんがいたら、太郎は花子を先にエレベーターに誘導して下さい。その後に太郎が入ります。

エレベーターに、他のお客さんがいなかったら、太郎が先に入り、操作盤の前で、ドアを押さえて花子を招き入れます。
この時、花子は「ありがとう」の言葉と共に入って下さいね。

降りるときは花子が先になりますが、いよいよこれからレストランに向かいます。

レストランの入り口には、黒服(キャプテンORマネージャークラスの人)が二人を笑顔で迎えてくれます。
ドアを開けて入る必要が有れば、ドアの開け・閉めは太郎の役割ですよ。
太郎は、名前を名乗って下さい。

寒い時期には、クロークでコート等を預けますが、お願いするのは、太郎の役割です。太郎がコートを預け、太郎が取りに行きます。

黒服が二人を、予約しておいたテーブルに案内してくれますので、この時、太郎はさりげなく、花子に、黒服の後ろを歩くように誘導して下さい。
そして、太郎は花子の後ろを歩きます。
但し、黒服の案内が無ければ、太郎が先に予約席まで歩きます。

予約席に着いたら、黒服が花子に、「どうぞ!」と言って椅子を勧めてくれます。
黒服が花子に勧めてくれた席が、そのテーブルでは良い席になります。
場所にゆとりが有れば、花子は椅子の左側から入り、椅子の前に立って下さい。

黒服が、椅子を前に押してくれます。この時には、やや力が加わります。
それに合わせて、花子は椅子に座ります。
ここでも黒服に「ありがとう」の言葉を忘れないでください。

それを太郎は優しく立ったまま見届けたら、黒服は太郎に椅子を勧めてくれますので、それに従って下さい。

次回に続きます。









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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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