マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫
挨拶はコミュニケーションの基礎の基礎です。
今さらその必要性をうんぬんすることは無いと思います。
しかし、家庭や地域や職場で、どれくらいの人が、前向きで、明るい挨拶を実行しているのかは大いに疑問になるところです。
ちなみに、挨拶の目的は「相手の存在の確認」、及び「その相手に対する敬意」を態度や言葉で表現することです。
従って、挨拶は、その人の社会性やコミュニケーション能力を端的に表すものだと言えます。そして、挨拶の仕方も多種多様です。
「握手」は、ビジネスシーンでは上位者から下位者へ、プライベートシーンでは女性から男性に向けて行いますが、「日本の挨拶」は、先に相手の存在に気が付いた人がすることができます。従って相手が誰であれ、先に挨拶をすることで、良好な人間関係を築くことができるわけです。
しかも挨拶は、朝起きてから、夜寝床に着くまで、家庭や地域や職場、さらに乗り物の中や店の中等、あらゆる場所で行う必要不可欠のものです。
ここまでは、誰でも解っていることです。
では、実際に、それぞれの場所で、キチンと挨拶をしているか?否か?です。
特に、子育てに携わっているお父さんお母さん。
教育に携わっている人。
職場で指導的な立場にある人。
地域の世話役の人。
如何でしょうか?
このような人が先ず率先して、明るい挨拶を実行して頂きたいものです。
ダイエットや自己啓発もしかりです。
大切であることを理解している人は多いと思います。
しかし、それを実際に実行している人はかなり少なくなります。
さらに、効果が出るまで持続している人は極端に少なくなります。
挨拶は、誰でも、どこでも、簡単に実行できます。
しかも、計り知れない位、大きな効果が期待できます。
次の基本的な挨拶を徹底されることをお勧めします。
○朝の挨拶「お早う」
・家庭内で朝起きた時、家族全員で元気よく交わして下さい。
・出勤途上や職場で、部下も上司も元気よく交わして下さい。
○外出の時の挨拶
・外出する時は、黙って行くのではなく「行ってきます」の挨拶が必要です。
○見送る時の挨拶
・「行ってきます」の挨拶に対しては「行ってらっしゃい」です。
○感謝の言葉
・「ありがとう」です。出し惜しみしないで、家庭でも、職場でも、この言葉が飛び交うようになれば、そこはハッピーです。「すみません」より「ありがとう」です。
○謝罪の言葉
・「申し訳ございません」「失礼いたしました」です。
○食事をする時
・「いただきます」⇒食前に発する、食材に感謝する挨拶です。
・「ご馳走様」⇒食後に発する、料理を作ってくれた人に感謝する言葉です。
○寝る前
・「お休みなさい」は家族中で発して下さい。
これらの挨拶のポイントは、「相手の目を見て!」です。
日本は、世界屈指の豊かで便利な国です。
でも「幸福度」はとても低いのが現状です。
ちなみに、経済協力開発機構(OECD)が発表した、幸福度に関する指標は、加盟国36カ国中21位です。豊かな割には人間関係の希薄さが伺えますね。
全ての人が、日常生活で、基本的な挨拶を実行することで、この数字はかなり伸びると思うわけです。
次回は、この点をさらに深く、お話ししたいと思っています。
是非お付き合いくださいね。