マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
先日の雨と風ですっかりソメイヨシノが散り、それに変わって今度は山桜やつつじの出番です。恵みの雨で芽吹きが一層進んだ新緑の中で、山桜やつつじが浮かんでなんとも言えない美しさを醸し出しています。
「山笑う頃」という春の季語が有りますが、この見事な表現には感服します。
そして、山も優しく微笑んでいる季節ですから、人も笑顔で答えたいものです。
前回の「マナー美人度自己チェックシート」如何でしたでしょうか?
簡単に解説を添えておきます。参考にして頂けたら幸いです。
1&2⇒挨拶はコミュニケーションの基本です。大切な人との挨拶はなにより大切です。
特に夫婦間、家族間での挨拶は是非心がけて下さい。
3⇒「頂きます」は食材に、「ご馳走様」は料理を作ってくれた人への感謝の言葉です。
日本が世界に誇れる食前・食後の挨拶です。
4⇒地域での挨拶は先手必勝です。相手の存在に気付いた方から明るい声をかけて下さい。
5⇒お世辞も教養の一つではないでしょうか。色々な考えが有ってしかりだと思いますが、私はお世辞も、言えないより言えた方が良いと思います。
6⇒人に自慢話をしないのがマナーです。しかし人から自慢話をされたら、聴いてあげるのもマナーです。しっかり聴いてあげて下さい。
7⇒代償を求めるか否かの違いです。
8⇒褒められたら、謙遜するのではなく、褒めてくれて「ありがとう」で返します。
9⇒お礼は1回限りではなく、翌日も言った方が、念が届きます。
10⇒早めに出向き、後から来る人に明るく挨拶し、積極的にコミュニケーションを図ることをお勧めします。先ずは自分から声をかけることが大切です。
11⇒立食パーテイーは会話中心です。勿論ご馳走も楽しみの一つですが、出来る限り多くの人たちと触れあうことが大切です。
12⇒来訪の目的や訪ねてきた人にもよりますが、「これから先の予定」を伺うことです。
13⇒妻(女性)です。西洋における「レディーファースト」の原則に基づきます。但し、和室で会席料理を食べる時はこの限りではありません。むしろ逆になります。
TPOに応じ適切な判断基準を持つことが大切です。
14⇒特にプライベートのメールでは、最後に「相手に対する思いやりの気持ち」を表明することが大切だと思います。双方向性が良いですね。
15⇒声をかけなければならない義務はないと思いますが、出来れば一声欲しいですね。
16⇒それぞれのスタイルが有ると思いますが、「食べることは生きること」です。楽しい会話と共に食卓を囲まれることをお勧めします。美味しいものには笑顔がお似合いです。
17&18⇒夫婦間における大切な思いやりの表現です。
特に日本人は人前では謙遜しがちですが、自分の愛する伴侶は別です。人前で堂々と褒めてあげることが大切だと感じます。自分は謙遜しても伴侶は褒める。
18⇒④と同じで、地域における挨拶は先手必勝です。
特に苦手な人ほど丁寧に挨拶して下さい。接客・接遇の場面でも同じです。
コミュニケーション力は簡単に付くモノではありません。
「挨拶」「人の話を聴く」「人を褒める」「ありがとうの言葉を発する」「積極的に話しかける」等、意識的に日常生活の中に取り入れられることをお勧めします。これらに優しい笑顔が加味されれば最高です。
それなりの努力が必要ですが、お金は不要です。そしていったん身に着いたら最良の伴侶になってくれます。