マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
家事はお好きですか?
家事を楽しんでいますか?
「仕方ないから嫌々ながらやっているよ!」では寂しいですね。
今、日本の人口は減少傾向にあります。しかし所帯数は減っていません。
若者と高齢者の「一人暮らしの人」が増えているからです。
一人暮らしの人は、家事は嫌いでも避けて通れません。
だったら、家事を好きになり、家事を楽しんでした方がはるかにいいと思います。
家事は生活の要になるものです。
だから日本でも西洋でも、上流階級の家庭でも、子どもに、家事を熱心に教えていたそうです。上流階級の子どもがなぜ?と思われるかもしれませんが、
家事には、人間としてあるべき姿がすべて含まれているからです。
家事を通して、思いやりの心を育むからです。
家事を通して、他者に尽くすことの必要性や喜びを感じ取ってもらうからです。
家事を通して、身も心も磨かれていくからです。
また、未婚の女性にとって家事は、この上ないフィニッシングスクールになります。
嫌々ながら家事をしている人は、是非前向きになられることをお勧めします。
家事は、ビジネスにも、恋愛にも、大変良い効果が期待できますよ!
そして夫婦や家族で生活している人。
今意外に多いのが、家事を「分担」するという考え方です。
はたしてそうでしょうか?
生活のためのお金を仕事で稼ぐ一方で、生活を維持するための家事は、分担ではなく「共有」するべきだと私は思います。
勿論、家事に対する考え方は色々あってしかりです。
しかし、不必要に、何もかも分担にこだわってしまうと、責任論が発生したり、分担外のことには無頓着になったりで、それなりのリスクが生まれる恐れがあります。
そこで、「共有」するという発想が大切です。そのためには、家計費、住環境、家事の内容等も共有しておくことが大切です。また家事への思いも共有できたらすばらしいです。
ルールも、それなりに決めた方がいいかもしれません。
特に「共働き」の、夫婦や家族には、特に共有の発想はお勧めです。
出来る人が出来ることをする。
気付いた人が、気付いたことを、気付いた時にするということですね。
そして、色々なレパートリーを身につけてほしいものです。
その分、心が豊かになりますし、人間力も向上します。
伴侶や家族に美味しいお茶を入れてあげられる人は、職場でも同じことができます。
家庭内を常に整理整頓できる人は、職場も綺麗に保つことができます。
家庭で節約の大切さが実感出来れば、職場でも発揮することができます。
仕事のセンスやマナーは意外に、家事を通じて学べるものが多いのです。
前回のコラムでお話しした、「心配り」りですが、家事を通じ、家族への心配りが出来るようになれば、仕事や恋愛においても、相手に心配りが出来るようになります。
家事を共有すれば、その応用範囲は、さらに拡大されます。