マナーうんちく話107≪愛される人のマナー≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:結婚のマナー

男女共通&超簡単!
誰からも好かれ、愛されるための、基本的マナーのお話です。
結婚式の仕事を長くやっていたら、「え、なんで、こんな人に、こんな人が?」と首をかしげるカップルに多々出会います。愛されるための秘訣は人柄なんですね・・・。

○人に不快感を与えない
・前々回「クールビズ」を取り上げましたが、「身だしなみ」は大変大切です。身だしなみには、機能性、周囲との調和、清潔感等がポイントになりますが、いずれも他者に不快感を与えないための気配りです。
・電車内での化粧(移動化粧)しかりです。「別に誰に迷惑かけるわけでもないので勝手でしょう!」と言う理屈をこねる人がいるかもしれませんが、それを周囲の人が見て、不快感をもよおすなら、マナー違反ですね。目安は7〰8割の人がどう感じるかです。

○人に好感を与える
「人に不快感を与えない」より、上級のマナーになります。
・満員電車の中で足を踏まれた時、踏んだ人は「すみません」と謝ります。この時、踏まれた側は、「痛いじゃない、気おつけなさい!」と怒るのではなく、「いえ、こちらこそ・・」と謙虚な言葉が発せられたら素敵です。
フレンチレストランで働いていた時、時にオーダーを間違える時もありました。そんな時、「頭ごなしに怒る人」もいます。また、私の言い方が悪かったから!と言って「非を自分に向ける人」もいます。この両者の差は歴然です。ここにその人の全ての人間性が出ます。

「見た目」はとても大切と申しました。事実そうです。でも「見た目」だけでは判断できたいところが多々あります。自分が多少なりとも迷惑を被ったのにもかかわらず、他者の事を気に掛けられる人は最高ですね。

・昼休みにランチを誘われた時、「今日は弁当持参だから結構です」と言って断ります。勿論これで構わないと思います。でも、出来ればもう一声ほしいところです。「いつも誘っていただきありがとうございます」「気にかけていただきありがとうございます」等の言葉が加味されれば、その人の好感度は一気に高まります。

レストラン勤務時代に、多くの欧米人と接しました。彼らは断る時にはっきり「ノー」といいます。しかしこの後に必ず「サンキュー」と言います。この「ノー・サンキュウー」の意味は、素晴らしい感謝の言葉です。是非見習いたい言葉ですね。

○感謝の心
「ありがとうの言葉」を日常会話の中に積極的に取り入れて下さい。
心の中で思っていても、口に出さないと解りません。
そして、「すみません」と「ありがとう」の言葉を明確に使い分けることが大切です。ランチに誘っていただいたら「すみませんでした」ではなく「ありがとうございました」です。ご馳走になったら「すみません」でなく「ありがとうございます」です。
また「ありがとう」の言葉は、一回言ったからもういいではなく、何回発してもいい言葉ですね。ちなみに、「すみません」は、「謝っても、謝っても済むことではない」という、謝罪の言葉です。便利の良い言葉ですが、その真の意味を理解して正しく使って下さい。

○尊敬の心
尊敬に値する人は周囲に沢山いらっしゃると思いますが、中でも「お年寄り」には、特に尊敬の念を抱いていただきたいと思います。
日本は、世界一長寿の国になり、高齢者の多い国になりました。年上の人を常に尊敬することは益々大切になってきます。

他者に、「不快感を与えない」「好感を与える」「感謝の心や尊敬の念を抱く」と申しました。それが実行できれば、誰からも、好かれ・愛される人になれると思います。
しかしその大前提として、先ず、自分自身を大切にして下さいね。
自尊心を常に抱くことです。自惚れるのではなく、自分の心と身体を大切にすることです。

健康にくれぐれも留意して下さい。次に自分の気持ちを大切にして下さい。自分の心身を大切に出来て、初めて他者に目を向けることができます。
すなわち、自分が健康であるから、人の身体を思うことができると思います。
自分の気持ちを大切にすることが出来て、人の気持ちを理解し、それを尊重することができます。
「衣食足りて礼節を知る」と言う言葉が有りましたね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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