マナーうんちく話2231《幸せを呼ぶ挨拶の心得と作法《和顔愛語 先意承問》
マナーうんちく話81《心豊かな食卓創り②》
食事のマナー6、「心を通わせ、心が豊かになる食卓づくりのお勧め(後篇)」
食卓の在り方を再認識していただいたり、ちょっとした工夫を施して頂くだけで、家族の団らんができたり、夫婦関係が良くなったり、子どもが良い子に育ったりと、嬉しいことが沢山生まれてきます。今回は、心豊かな食卓づくりのポイントに触れて行きます。超簡単、直ぐに実践できることばかりです。
○先ずは、食卓の在り方を再認識して下さい。
食卓には、健康な身体を作ることと共に、子どもに対する親の愛情、夫婦愛、家族の絆等など、家族の幸せを醸し出す全ての要素が凝縮されています。また子どもの「躾の場」でもあります。このことを念頭に置いて下さい。
○基本は、食卓の整理・整頓です。
お宅の食卓、キレイですか?
「皆がくつろげる空間作り」はとても大切です。四季を通じたディスプレイもお勧めです。
なにはともあれ、食卓だけはキレイにして下さいね。意外に出来てないようです。
食卓を預かる、多くのお母さんたちは、「忙しくて片づける暇がない」といわれます。「家族の幸せづくり」よりも優先されるものが、そんなに沢山あるとは思えません。
○食卓に花を添えて下さい。
日本は世界屈指の、四季の美しい国です。そして南北に細長い国ですから、一年を通じ様々な花を愛でることができます。食卓の花は、家族団らん、夫婦円満にとても有効です。
四季折々の花やグリーンは幸せを呼んでくれます。一押しです。
○楽しい会話をどうぞ。
美味しいものには笑顔がお似合いです。花と共に笑い話などがあれば最高ですね。
特に子どものいる食卓での、親の愚痴や悪口は感心しません。仕事の話、暮らしの話等前向きの話がお勧めです。
○オシャレをどうぞ
大切な人と食卓を囲む時こそ、お洒落が必要です。前向きに心がけて下さい。
特に、お祝い事、年中行事の時等はお洒落がお似合いです。
○小物もできるだけ揃えて下さい。
「箸置き」は是非毎回使用して下さい。箸置きが有れば、その都度、箸を、箸置きに置く癖がつき、人の話を前向きに聞く効果があります。また咀嚼回数も高まります。さらに、「ナプキン」などもご用意されることをお勧めします。箸置きやナプキンなどを、家庭で使用されていますと、大人も子供も、外に出た時、全然違ってきます。効果抜群です。
○料理の盛り方にも工夫を
家族揃っての食事の中で、特に小・中・高校生などのいる家庭では、大皿に料理を盛られ、めいめいが料理を取って食べることもお勧めです。自分の適量を把握することができ、しかも次の人に「思いやり」がかけられます。取り皿やサーバー(料理を取るスプンとフォーク)等が必要で、少し手間がかかりますが、子どもの教育にはとてもお勧めです。
以上の他に、会社では「年間事業計画」を立てますが、家族の間でもそれに似たような、「楽しい計画」を食卓で、立てられることをお勧めします。新婚夫婦、熟年夫婦しかりです。
年間計画を始め、3年先、5年先、10年先のこと等を決めればいいですね。
また、頂いたお土産とかは、家族が揃っている食卓で開けられることもお勧めです。家族の絆づくりに功を奏します。
ところで皆さんは料理を楽しんでいらっしゃいますか?
「料理は仕方なしにしている」と、限定してしまったら、身も蓋もありませんが・・・。
今はタケノコやエンドウやフキ等が旬ですが、料理に携わると、例えばタケノコ一本から伝わる、旬、香り、味覚、大地のエネルギー、タケノコへの感謝、料理を喜んで食べてくれる大切な人の笑顔、ありがとうの心、愛情、さらにもっと美味しく作ろうとする創意工夫等など、料理には、人として生きる大切なものが全てつまっています。
その昔、日本でもヨーロッパでも、親は子に料理を通じて、より善く生きて行くために必要な事、さらに自分のためだけでなく、人のために尽くすことの大切さまで教えていたのですね。
「仕事は自信あるけど料理は苦手」ではなく、「仕事も好きだけど家事や料理も大好き」といえる人は、実にすばらしい人だと思います。