マナーうんちく話494≪和顔愛語≫
マナーうんちく話59《本当に魅力的な人とは?》
本当に魅力的な人がレストランや喫茶店でしていること!
4月5日は二十四節季の一つ「清明(せいめい)」です。
桜等の草木の花が咲き初め、全てのものがすがすがしく、美しい様をいいます。
「3月21日の春分⇒清明⇒4月20日の穀雨」と推移していきますが、雁が北に渡って行き、替わりに南から燕が飛来してきます。雨上がりには虹も見えるようになってきます。
今年は4月2日に桜が開花し、燕が飛来してきました。
そして人間社会では「新たな出会いの有る季節」でもありますね。
沢山の出会いを着実にモノに、有効な人間関係をアグレッシブに築いて頂ければと思います。
さて今回は、喫茶店、ケーキショップ、レストランなどに行かれた時に、店の人や・周囲の人・一緒に行った人等から、魅力的に感じられるポイントについて、長年の経験に基づき触れてみたいと思います。参考にして頂ければ嬉しいです。
●「いらっしゃいませ」の言葉に、キチンと答えられる人
お客様が入ってきたら、それを受け入れる店のスタッフは、先ずお客さんの目を見て、笑顔で「いらっしゃいませ」の言葉を発します。この時、素敵オーラを醸し出せる人は、それに対し必ず「今日は」「お願いします」「会釈」等でキチンと答えます。
この第一印象はとても大切です。
●水やメニューを持ってきていただいたら「ありがとう」と言える人
レストランなどでは、席に案内されたら先「有り難う」の言葉を発することが大事です。この場合は、洋風なら「レディーファースト」の原則が働きます。
喫茶店やケーキショップでしたら、水やメニューを持ってきてくれます。この時黙って受け取るのではなく、係の人に顔お向け「ありがとう」の言葉を発します。
●注文する時には、キチンと会話形式で
「御注文をお伺いいたします」等と言われた時、「コーヒー」「私、紅茶、レモンで」などと言う人が多いですね。これは会話ではありません。単に単語を羅列しているにすぎません。「コーヒーをお願いします」「私は紅茶にレモンを添えて下さい」等とキチンと注文すべきです。
●飲み方・食べ方に、あなたの品性が反映されます
ポイントは1にも2にも「正しい姿勢」です。和食、洋食、飲み物しかりです。
椅子の場合、背もたれは有ってなしの気持ちでかけてください。背筋をまっすぐにして、明るく溌剌とふるまって下さい。姿勢が良いと、背が高く、若く見えます。健康にも大変良いのは申すまでもありません。
次に飲み方・食べ方です。
ポイントは、飲み物、食べ物に自分の顔をもっていくのではなく、姿勢を正している自分の口に、飲み物、食べ物を持っていきます。
ここにその人の品格、教養が見て取れます。
昔の人は「生まれ育ちがわかる」と言いました。当たっていると思います。その人を躾た親まで理解できそうですね。
●支払の時は感謝の言葉と笑顔で!
最後にお金を支払う時です。「ご馳走様でした」「お世話になりました」「ありがとうございました」などの感謝の言葉と共に、笑顔を添えて支払って下さい。
美味しさを具体的に表現できる人はとても魅力的です。例えば「肉の焼き加減が最高でした」「グリーンペパーソースがとてもデリシャスで、良い香りでした」等と・・・。
私は和食であれ、洋食であれ、テーブルマナーの時には必ず「食前・食後の感謝の言葉」の持つ意味と、その言葉を発する意義をお話しします。日本が世界に誇る、食に関する精神文化です。
ちなみに「ごちそうさま」は、食事を作ってくれた人や、サービスをしてくれた人に対する感謝の言葉です。
最後にコート等を預けていた時に、お店の人がそれを着せてくれる時、どう対応しますか?
「ありがとう」の言葉を添えて、素直に従って下さい。
これらのことは、自分が魅力的に見られることはもちろん、恋人や同僚などと一緒に店に行き、その人の「人と成り」を把握するのに大変参考になります。
お見合いの時、あるいは喫茶店などで打ち合わせをした時等、特に相手のこのような点を観察してみて下さい。