マナーうんちく話28≪自己紹介のマナー≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー


マナーうんちく話28《自己紹介のマナー》

私たちの長い人生には様々な出会いがあります。
中でも人との出会いは人生に多大な影響を与えてくれます。
皆様方は、今年、どんな人との出会いがありましたでしょうか?
私はこの「マイベスト岡山」を通じ多くの素晴らしい出会いに恵まれました。深謝!


今の日本では色々な出会いのチャンスは、いくら年をとっていようが、どんな境遇にあろうが、希望すればまず掴むことができると思います。
そして、その出会いをいかにモノにするかですね。
せっかく出会いがありながら、そのまま終わるのは勿体ない限りです。

先ずは互いに知り合うことです。そして二人の関係を育み、絆を深めて行くことが大切ですね。要はこれぞという出会いに関して、意識的にアクションを起こすことです。


今回は、それに関連して、出会いから、縁作りのもとになる「自己紹介」について触れてみます。◆30人位の「ロノ字型テーブル」での会合を想定

①先ずは起立して、姿勢を正します。少し微笑みを持って軽く全体を見回す
起立の時できれば左側に。(窮屈であれば椅子の前)。見た目が大切です。

②大きな声で、はっきり、ゆっくりめの挨拶。名前、所属、出身地、自分自身に関する一言情報などできれば45秒位で纏める。名前は必ずフルネームで。一言メッセージは会合の目的に沿ったラス思考の内容。ネガティブな内容は×。

③最後に「宜しくお願い致します」と言ってお辞儀。これでOK。
お辞儀には、モノをいいながら頭を下げる「同事例」と、モノを言い終えて改めて頭を下げる、より丁寧な「分離礼」がありますが、ここでは「分離礼」がお勧めです。

ポイントは、1にも2にも最初の「見た目」で、美しい姿勢と感じのよい笑顔です。
話の内容は、ある調査によれば殆ど覚えてもらってないのが事実のようです。欲張らず、本当に伝えたいことを集約して、1つか2つ。勿論持ち時間にもよりますが・・・

日本人は何かにつけ「右に倣え式」が多いようです。最初の人が言ったように、次の人も、またその次の人も同じことを述べる紹介風景を多く見かけますが、自己紹介は、あくまで「自分の言葉」で述べるものです。最初の人に合わす必要は全くありません。

さらに、座ったままで自己紹介をする人を多く見かけますが、マナーの点から言えば甚だ感心しません。人に紹介してもらう時や自ら紹介する時はキチンと起立して姿勢を正すべきだと思います。
ちなみに、レディーファースト(英語圏の国で女性を優先するマナー)の国では、女性を迎える時等、男性は起立して迎えるそうです。
「男女共同参画社会」が唱えられて10年が過ぎますが、日本の男性も恥ずかしがらずに見習ってもいいですね。英語を学習するなら、このようなことも併せて学んだらいいのにと思ったりしています。少し余談になりました。

司会・進行係の人も、自己紹介や発表する時には「座ったままで」と言わないで、起立を促すべきだと何時も感じます。勿論肉体的ハンディーや高齢の方等は別ですが・・・
だいいち座ったままより、起立して述べた方が私の場合ははるかに言いやすいです。
それに1分や5分くらい普通の人が起立したから身体に負担がかかるとは思えません。

もうひとつ大事なマナーがあります。
よく自分の番が回ってくる時に備えて、人の話も聞かず、一生懸命「どう言おうか」と考えている人がいますが、人の自己紹介をしっかり聴いて、それを理解して、尊重してあげることがなにより大切です。

自己紹介している人の目をしっかり見ながら、時には頷きながら、必要に応じメモを取りながら一生懸命に聴いてあげて下さい。

人の話を聴く時の態度もとても重要です。くれぐれも椅子の背もたれにもたれるようなことはしないで、キチンと姿勢を正してお聴きください。

参考までに「聞く」は音を自然に聞き入ることで、「聴く」は人の話を、心を込めてきき、それを理解し、尊重することです。
自己紹介の時にもぜひ「聴き上手」になって下さい。

最後にあがり症の人に!
人前で上がらない方法は、1に練習、2に練習です。そして深呼吸が良く効きます。さらに上手にいおうとしないこと、欲張らないことでしょうか。兎に角慣れることですね。
この機会に、自分流の「自己紹介」を確立しておくことをお勧めします。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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