マナーうんちく話⑲≪未来の紳士淑女のためのマナー講話≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー


マナーうんちく話⑲《未来の紳士・淑女のためのマナー講話》

11月3日は「文化の日」。
皇居で文化勲章の授与式が行われ、全国各地で多彩な芸術祭などが開催される日ですが、もとをただせば明治天皇の誕生日で、新憲法公布の日です。
それがなぜ文化の日なのか?ということは、説明が長くなりますのでここでは省略します。

ところで、人と人とが触れ合う、家庭・地域・学校・職場、その他公共の場においては、文化の原点である様々なマナーが存在するわけですが、今日は中学校のマナーについて触れてみます。

この「マイベストプロ岡山」がご縁で、ある公立中学から、中学生のマナー指導の依頼を受け、10月に90分間、中学2年生を対象にマナー講話を行いました。

目的は、
①充実した学生生活を送るため
②「職場体験」に役立たせるため
③長い人生をハッピーに暮らすため

内容は、
①世界の現状理解
⇒飢餓で苦しんでいる人や児童労働(チャイルドラバー)の実態等
②感謝の心を持つことの大切さ
⇒「感謝できる心」の身につけ方
③マナーを理解し思いやりの心を身につける
⇒エチケット・マナー・礼儀・作法とは何か?なぜこれらは必要なのか?
⇒思いやりの心とは何か?なぜ必要なのか?
④学生生活、職場体験、人生に役立つ「5つの基本的マナー」
⇒身だしなみのマナー
⇒挨拶のマナー
⇒表情のマナー
⇒態度のマナー
⇒言葉遣いのマナー
⑤電話のマナー
⑥公共の場でのマナー
以上です。

先日も小学生の自殺報道がありました。
いじめによる学生の自殺にはすっかり慣れてしまいましたが、いつもながら残念に思うことは、「なにか改善する手立てはなかったの?」ということです。

学校におけるマナー教育には、捉え方も、内容にも大きな差があると思います。
マナー教育に徹底して取り組んでいるところもあれば、偏差値教育に力を入れマナー教育には無頓着なところも存在します。
同じことが家庭においてもいえるのではないでしょうか。

また「マナー教育は本来家庭や地域が行うもの」であり、教師の仕事ではないと考えている先生もいれば、「マナーもしっかり学校でしつけてもらわないと困る」と主張する親もいます。これでは生徒があまりにも可哀そうです。
「マナーの差」は社会人になって顕著に表れます。
本当はそれでは遅いのですが・・・

どちらがマナー教育を担当するかを議論することも大切ですが、それ以前に、親も教師もマナー教育の重要性を再度認識していただきたいと思います。
マナー教育に熱心なほど、立派な家庭、いい学校であるという認識が生まれれば幸せです。

マナーというものをきちんと理解し、そのマナーを通じ他人への思いやりの心が育まれれば、他人を簡単にいじめたり、傷つけたりはしなくなります。生徒の、「いじめによる自殺」は確実に減少すると思います。勿論、マナー以外でも、様々な形で命の尊さは教えて行かなくてはなりませんが。
私は学生の就職面接試験に備えたマナー指導に携わっていますが、毎回つくづく、小さい頃からのマナー教育の重要性を感じます。また世間もそれを望んでいます。

今回訪問した中学校は、地域とのつながりも深く、担当された先生がマナー教育の必要性をしっかり認識されるとともに、生徒達に熱いまなざしで持って接しておられたので大変好感を持つことができました。講話後に実施したアンケートまでお送りいただき深謝です。

今日は文化の日ですが、和の文化には世界に誇る文化がたくさんあります。
四季折々の伝統行事・衣・食・住・花鳥風月・冠婚葬祭そして礼儀・作法等です。
いずれも私たちの祖先が、1000年も2000年も前から培ってきた、知恵や生き方の集大成です。
未来の紳士・淑女たちに、私たち大人が一番教えなくてはならないものだと感じます。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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