願書用の写真はどんなものでもいいですか?
臨床心理士指定大学院・公認心理師養成大学院でもある京都ノートルダム女子大学が閉学することが決定したという衝撃のニュースが駆け巡りました。
23日夜に、知人や子どもが小中に行っている親御さんから「そうかもしれない」という連絡を受け、これは大変なことになったと、いろいろ情報収集をしていましたが、大学が公式に発表しました。
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おそらくは、今年の大学院受験もなくなると思われます。
私たちのような受験を手がける塾からすると、1つでも大学院がなくなることは、大きな事件です。大学院入試市場に少なからぬ影響が出ると思われます。
先だって、京都光華女子大学が、共学になるというニュースが出たばかりで、ノートルダムも共学化の道はなかったのか、いろいろ聞いてみたのですが、そういった話はあまりなかったようです。
すべては少子化の影響と言えるでしょう。
大学の定員は60万人程度ですが、受験世代はどんどん減少しており、今年、受験者は60万人を切る可能性があり、大学は完全全入時代からさらに進んで、理論上、一人も受験しない学校が出てもおかしくない状況になりつつあります。昨年生まれた子どもが70万人を切ろうかという時代です。
そうなると、大学進学率が現在の60%を切る程度あるならば、18年後40万人程度しか大学に行かなくなります。今大学は800校程度です。800の3分の2は、533程度。約20年後には、250程度の大学がなくなっている可能性があります。こうなると、有名大学だから生き残れるとは言えません。そもそもノートルダムは有名大学です。
60万を800で割ると750。1学年750×4で3000人が大学の学生数の平均値とみて良いでしょう。規模にもよりますが、3000人は学生がいないと大学は長期的視点で、維持はできないと見るのが妥当です。これからの時代3000人を確保できると言い切れる大学がどのくらいあるでしょうか?
そうなると言い方は悪いですが「損切り」に舵を切る大学がここから数年で続出するとみるのが妥当です。また小中高の下部組織を持っている法人は安全だと、一昔前は言っていましたが、今はその時代も終わりました。下部組織が赤字部門の大学を切りにかかるという現象も少なからず全国で発生しています。下部組織も少子化の影響をむしろ受けるわけですから、余裕などないのです。
これも時代と言えばそこまでですが、とても難しい時代です。
ノートルダムとはたくさんお付き合いをさせていただいていたので、本当は感慨もたくさんあるのですが、ついこういった計算が先に立つ。これも時代かもしれません。



