合格体験記 2022年度 鳴門教育大学大学院 学校教育研究科人間教育専攻 心理臨床コース
元教師であった私が臨床心理士に関心を持ち始めたのは職場でのスクールカウンセラーさんとの交流の中でした。慌ただしい職務の中でその気持ちは知らず知らず封印されていましたが、縁とは不思議なもので、辞職→京都での介護の生活を経て、こちらの塾と出会いました。臨床心理士になるために必要とされる学力、知識とは如何ほどのものなのか、学生時代、心理学とも縁の無かった私でしたが、塾長は明確に答えてくださり、勇気をくださりました。
先ず不安に思っていたのは研究計画書の作成でした。自分の問題意識を煮詰め、形にしていく作業、研究計画書というもののイメージが皆無であった私でしたが、必修という塾長の授業と、個別授業外指導で徐々に形にすることが出来るようになりました。論文を求め国立国会図書館にも足を延ばしました。集団討論、面接対策も不安の一つでしたが、必修の授業、個別授業外指導で自己を振り返り、客観視し、自己の強み、弱みが明確になり、試験当日は自信を持って挑むことが出来たと思います。丁寧に寄り添い、自覚を促して頂けました。
現場で活躍され、臨床心理士である講師の心理の授業は、具体的でイメージしやすく、疑問・質問にも丁寧にお答え頂きました。毎週のキーワードテストは、自分のあいまいな知識をアウトプットする中で確かな知識として定着出来ました。受験前には、沢山の過去問の添削やアドバイスのため、授業以外に個別に沢山の時間を費やして頂きました。論述方法等、様々な新しい視点を頂けました。研究計画書も添削を頂き、より精度の高いものに仕上げることが出来たと思います。
30年以上疎遠だった英語でしたが、英語の講師の先生方4人もの力をお借りして、始めは全く歯が立たない状況でしたが、なんとか読解出来るようになりました。過去問読解の際には、勤務日以外の日にボランティアで指導してくださった先生もおられ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
以上のような塾の先生方や、事務スタッフの皆さんが醸し出す真剣で温かな雰囲気は、自ずと塾生さんにも反映され、お互いを気遣いながら、励ましあい、時にはライバルとして刺激しあう佳い仲間、戦友になれました。母娘ほども歳が離れている塾生さん達からも沢山の気付き、学びを頂きました。
最後に、複数受験を考える際の志望校選択について、反省の意味を込めお伝えしておきたいと思います。コムニタスには沢山の過去問や過去の面接内容が貯蔵されています。そこから得られる情報から、必要とされる知識の範囲を推測し、効率よく勉強していくことも必要なことだと実感しました。基礎心理を重視している大学院、あまり要求されない大学院、実験や統計が英語で出題される傾向のある大学院等、過去の蓄積されている問題からある程度の推測が可能です。また、塾の卒業生で現役の院生がスタッフとして勤務されていたり、院生さんが修士論文執筆のため塾を訪れておられたりが日常なので、リアルに大学院の雰囲気を実感することが出来るのもコムニタスの強みだと思います。そのような資源を有効活用して志望校を選択されることも有効な手立てだと思います。
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