書籍紹介『不登校からの進路選択 ー自分の歩幅で社会とつながる』

以前『不登校でも子は育つ』という本を紹介しましたが、同じ作者の方から新作、『不登校からの進路選択 ー自分の歩幅で社会とつながる』を御献本いただきました。


この方は元生徒さんで、あんだんてを運営しておられ、長年不登校の問題と向き合って来られました。確かNHKにも出演されたことがあったと記憶します。とても柔らかい物腰で、他人に安心感を与える人ですが、その知見はとても深く、不登校に悩む方々だけではなく、心理職者や支援者や学校関係者の方々にも是非一読いただきたいと思える本になっています。コロナ禍で不登校の事情も変わってきているそうです。大学でもオンラインは不可欠になりつつありますが、すでに文化が変わりつつあります。不登校の文化も変わってきているのかもしれません。見方を変えれば、人工的なものですので、解決しない問題はないとも思えます。いずれにせよ、不登校者にとってコロナ禍によって変わった状況は、視野を広げるチャンスとも思えます。

本書は、不登校者の進路に関して書いてあります。私も不登校経験者とたくさん関わりました。いつも思うのはその進路と、その後の支援です。中学も、高校も最近は、とても優しいことを言ってくれます。しかし、学校を出れば、あとのことは知ったこっちゃないというケースがほとんどです。たまに例外的な人もいますが、あくまで個人の活動です。
これからは、不登校者の進路先での生活、人生設計にも目を向ける必要があろうと思いますし、オンラインで仕事ができる今、選択肢はむしろ増えたと思います。
関心のある方は是非手に取っていただけたらと思います。


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