博士の絶望記事はそろそろ控えていただけないものでしょうか

井上博文

井上博文

テーマ:大学院に行くメリット

50代非常勤講師の絶望という記事を見ました。正確にはこういった記事は「つい」見てしまうクセがついてしまっています。正直好んで見ているわけではありません。私の持論は大学生のフリーエージェントであり、大学の博士までのロードマップの作成と公開です。この二点がなされるだけで、大学改革は根底的に変わると思います。そして、やればできることです。大学が博士や修士という学位の意味を説明できれば、その資格に責任を持つはずです。そうすることで、大学が「学位を発行する機関」と言い切ることができます。これができることで、本当の意味で学位が価値を持つのです。そうなると、当然学位の価値を持たない大学が出てきます。淘汰対象になります。でもそういった大学も学生をフリーエージェントで確保すれば価値を高めることは可能です。
高学歴ワーキングプアを絶望に追いやっているのは、国という名前の役所はもちろんですが、もう一つは大学そのものでもあります。大学の立派すぎる設備を見て、この一部でも、人件費にかければ、どれだけの人が救われるだろうと、思ったワーキングプアの数は数え切れないと思います。桜問題で無駄使いされた私物化された税金で何人の貧困者が救われるだろうと思っている人が多いのと全く同じです。欠陥戦闘機のローンを何十年も払い続けるなら、奨学金徳政令の方がよほど多くの人の命が救われると考えているワーキングプアも無数にいるでしょう。
しかし、この国と大学は、そういった声を聞かない、聞こえない、聞こえても無視する組織として、強固な共通点を持っています。さらに共通するのは、こういった当たり前のことを声にあげると、大げさではなく「人生を棒に振る」覚悟が必要なのです。流行って久しいですが「忖度」というやつです。大学という組織は忖度の王様です。この点は総理大臣も一歩譲らざるを得ないでしょう。
私が生きている間に大学生のフリーエージェントと、学位取得のロードマップ化は実現できないかもしれませんが、だからといって、恵まれない研究者の嘆きの歌集はもう十分あると思います。そろそろ、自分たちで立ち上がる時だと思います。コムニタス総合研究所は、体勢が整えば、研究をすることを仕事とする従業員を募集する予定です。とは言っても小規模ですが。そのため、連携先を探しているところでもあります。大学に依存せず、自分がこれまで投資したものが活かせる環境を自分たちで作るアイディアを結集する時が来ていると思います。
博士をとって、自分が優秀だと言うなら、自分の道を切り開くこともできるはずです。大学もそれを望んでいると思います。




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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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