むしろ仏教ぽい
現在龍谷ミュージアムでは、特集展示「追慕抄 九條武子」が開催されており、用事が近くでありましたので、そのままなだれ込みました。
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九條武子は、大谷探検隊で有名な本願寺第22世門主大谷光瑞の妹にあたる人で、仏教的慈善活動に力を入れた人でもあり、一方で絵画や華道でも名をなし、また一方で、教育者でもあり、現在の京都女子大学を作るにあたり、大いに尽力された方でもあります。本願寺宗主の家系に生まれ、兄の光瑞と同様気骨の人でした。
晩年、関東大震災で被災するものの、築地本願寺の再建、震災による負傷者や孤児の救援活動など、さまざまな事業を推進されました。さらに和歌にも長じ、歌人としても、名高い方でした。しかし、無理がたたったのか、1928年2月7日、42歳の若さで往生されました。短い人生を一気に駆け抜けた方だったと思います。今年、平成29年(2017)は、九條武子没後90年にあたります。この時代は、明治から大正というこの国にとっても激動の時代でした。仏教的には、仏教苦難のであり、その中にあって、仏教者として、女性とこの時代を真正面から受けとめ生き抜いた人です。一度足を運んで触れていただけたらと思います。
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