職場に居ませんか?自分の段取りだけで仕事をするワンマンプレイヤー ~協調性のない人との関わり方~
近年、あらゆる業界で「人手不足」が叫ばれ、社会問題となっています。
特に顕著なのが、若者の就労における「採用直後の超短期離職」や「音信不通(サイレント辞職)」の多さです。
せっかく採用が決まって働き始めても、勤務初日に来たきり翌日から無断欠勤のまま来なくなったり、初日の半日も持たずに「辞めます」と一方的に言い残して帰ってしまったりします。
さらには、採用通知の連絡をしても着信拒否で連絡がつかないケースすらあります。
これは、単に「働く人口が足りない」という量的な不足だけではありません。
働きたい人と企業の間にあるミスマッチが引き起こす、慢性的な人手不足と言えます。
その背景には、応募者側の気質だけでなく、社風や職場環境など、複数の要因が複雑に絡み合っています。
【「賃上げ」だけでは人が集まらない理由】
業界別の事情に目を向けると、例えば教育や介護の分野では、かねてより労働条件や環境の厳しさが指摘されてきました。
では、賃金を上げれば人材は集まるのかというと、決してそれほど単純な話ではありません。
もちろん給与アップは労働者にとって嬉しいことですが、それだけで人手不足が根本的に解消するわけではないのです。
いま、近年の若者が労働環境に求めているのは、給与の額面以上に「快適性」や「心理的なハードルの低さ」であると考えられます。
具体的には、室温などの物理的な快適さだけでなく、仕事内容の分かりやすさ、あるいは厳しすぎない規律の緩さといった、精神的な心地よさを労働に求める傾向が強まっています。
一昔前と今とでは、若者が仕事に求める条件や、企業のどこに魅力を感じるかの基準が大きく変わっているのです。
この価値観の変化を受け止め、労働環境をアップデートしていかなければ、いくら賃金を上げても定着には結びつきません。
【現場のリアルな壁と、今私たちができること】
とはいえ、長年培ってきた社内カルチャーや環境を急に変えるのは容易ではありません。
昔ながらの厳しさを耐え抜いてきたベテランスタッフとのバランスや感情的な兼ね合いもあり、現場での舵取りには企業ごとの丁寧なアプローチが求められます。
人手不足やミスマッチの問題は、特効薬のようにすぐ改善・解消されるものではありません。
だからこそ、まずは今できる小さな一歩から着手することが重要です。
自社の今の環境は、現代の若者の目にどう映っているのか。
まずはその現状を知り、コミュニケーションのあり方や受け入れ体制といった「基礎固め・基礎づくり」から一歩ずつ始めていきましょう。


