無意識に生じる過労死問題 ~私たちが“誰か”を過労に追い込んでいる~

テーマ:仕事・生活・ビジネス

過労死の問題は度々ニュースになり
以前から社会問題になってますが
仕事量や人手不足の影響など様々な要素が絡んだ複雑な問題です。

運送業界で言えば「物流の2024問題」の影響もありますし
教育現場で言えば教職員の過労死問題など
これらの問題はその職場やそこに携わる(関わる)人たちの問題であり
業界と直接関係のない人間にとっては無関係な問題だと思っているのではないでしょうか。

実はここに無意識の(間接的な)加害者問題が潜んでるんですね。

私たちは直接過労死に関わっているわけではありませんが
例えば物流で言えばネット通販など通信販売による宅配の問題で
その宅配を希望している(依頼している)のは私たち(消費者)であり
再配達問題など物流を滞らせ
人手不足に拍車をかけて業界を圧迫しているのは私たち消費者なのですから
(需要に供給が追いついてない)
直接は関係なくとも間接的に過労死に追い込んでいると言えるのです。

つまり間接的には無関係ではないということ。

消費者といっても誰か特定の個人のことを言ってるのではなく
ただこうした問題はそこに携わる人たちの問題だと
問題を他人事のように捉えて感傷的に同情してしまってないか
少し私たち自身にも意識を向けてほしかったのです。

そして自分ごとのように考え
この過労死の問題は決して他人事ではないのだと
それぞれにできる範囲で過労死対策に取り組んでいただきたかったんですね。

だからといって個人の意思でどうにかできるような問題ではありませんので
具体的に何か行動に起こさなくても
まずは考えるだけで、そこに意識を向けるだけでも大きく違うのだということを
このコラムを通して私からのメッセージをお伝えしたいと思います。

意識を向けることは
まず考えるという行動が始まりますし
人は考えることによって何かアイデアも生まれるんですね。

しかし意識を向けてみないことには
アイデアも何も生まれません。

新たな取り組みや対策も始まらないのです。

これは心理カウンセリングにも通じる話なのですが
だからこそまずは“気づく”ということが必要になるわけです。

何も気づけなければ意識を向けてみることも出来ませんし
意識が向かなければ何の取り組みも始まりませんし(無意識)
ただ現状を憂いてその時が過ぎていくだけなんですね。

その時は過ぎていっても現状は何も変わってないので(問題の放置)
また憂いては嘆くだけの現状が繰り返されるのです。

何事に対しても、どうか意識を向けてみてください。
“気づくこと”の大切さを知ってください。

小さな始まりはやがて大きくなり
そこから世界は変わっていくのです。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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